今日のテーマは、『近い将来の【大幅下落】の可能性は、【米国市場】にも』です。
昨日の公式ブログは、
『高騰し続ける【日本市場】に迫る、【大幅下落】の兆候』と題して、
近く迫る、『日本市場』大幅下落の可能性について、ご紹介しました。
繰り返しますが、
現在の『株式市場』は、歴史的にも『高値圏』で推移しており、
コロナ禍、混沌を極める『実体経済』も大きく乖離しています。
物事の道理としては、
この状況で『株式市場』が、大きく上昇する理屈は成り立たず、
金融緩和による『資金供給過剰』というポイントを考慮しても、
どこか、『違和感』を感じずにはいられない状況ですよね。
ただ、
日本国には『日銀』『GPIF』、2つの巨大な『鯨』が存在し、
政府の息がかかった彼らが、市場を力強く買い支え続けます。
昨日ご紹介した事例では、
ETF(上場投資信託)だけに限って見ても、日本銀行の目標値は、
『年間12兆円』というハイペースで買入れるようになりました。
また、
約7年前、『GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)』も、
『国内株式』保有割合の倍増(約25%)を決定しています。
その結果、
日本市場の『東証一部上場』で表現される大企業に対して、
『最大株主』を上記2組織が独占する珍事が起きています。
『アベノミクス』の言葉で表現される、第二次安倍政権の経済対策。
現与党・自民党は、『成果』を華々しく強調していますが、
『実際』の所は、金融緩和と自作相場により説明できます。
そして、
その『人為的』に作られた相場が、今後も続けば良いのですが、
『自然の摂理』から考えて、残念ながら、それは成立しません。
1つは、
前述『日本銀行』の保有資産は、決して『無尽蔵』ではなく、
未来永劫、現在ペースのまま買い込み続けられない事が理由。
更に、
現時点、たんまりと買い込んだ『国内株式』についても、
いつか、資産解消するタイミングは必ずやって来るはず。
そうなった時、
現在、日本市場が履かされている『下駄』も脱ぐことになり、
『実際の姿(実体経済)』が露わになることで真価が分かる。
その1つのサインが、
過去1年間:平均売買コストの指標として扱われる『200日線』で、
現状『日経平均株価』は、20%近く情報乖離する水準で推移します。
2020年末、一旦、大きな『調整』が入るかも知れませんね。
そして、
その『大幅下落』の兆候は、『米国市場』にも見て取れるという話です。
『成り立ち方』こそ違いがあれど、
現在の『米国市場』も、歴史的高値圏で推移しており、
その証拠に、代表指数『NYダウ30種平均株価』も、
『3万ドル』の過去最高値を突破する事態に至ります。
現状、
日内新規感染者数『20万人』ペースで増加する感染大国で、
どう考えても、この『評価』には違和感を感じますよね(笑)
勿論、
日本以上の『大規模:金融緩和』を推し進める同国において、
行き場を失った(?)巨大資金が、市場流入することも一因。
それに加えて、
市場全体に、将来に対する『楽観ムード』が充満することも一因で、
日本同様、高値圏推移する市場の『基盤』は、決して盤石ではない。
それは、市場を取り巻く『空気』にも現れています。
例えば、
例年であれば、自社株の『買込み優勢』で推移する米国マーケットも、
今年に限れば『自社株買い』の動向は、株式供給と同等に留まります。
近年では、
投資の神様:ウォーレン・バフェットすら活用する常套手法ですが、
直近の『高値圏推移』を受けて、大企業すら手出し出来ない状況に。
自社株の『株価安定』の為、
『オファー』と並行して『自社株買い』も敢行するのが常ですが、
株式発行する自らさえ、『高い』と判断する水準に達しています。
また、
シティ・バンク公表『センチメント指数(恐怖感・高揚感の対比指数)』も、
先週末『0.87』から週明け『1.10』に上昇し、警戒感が出て来ました。
実際、
同水準まで数値が高まった『8月』には、市場に調整が入っており、
市場参加者の『熱狂(高揚感)』が薄れつつあることを意味します。
ここまで、
『新型ウイルス』の感染拡大により、逼迫する『医療現場』と、
疲弊する『実体経済』と乖離して推移してきた世界の株式市場。
日本では、例年よりも『暖冬』で、過ごしやすい日々が続きますが、
年末にかけて、株式市場には『もう一波乱』あるのかも知れません。
『2020年』も、あと『20日間』ほどになりましたが、
最後まで、油断することなく市場を見守っていきましょう。
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