今日のテーマは、『無意識のうち、私たちはクレジット・スコアにより丸裸にされている』です。
年の瀬迫る中、
私たちの個人的なクレジット(信用)情報の活用を巡り、
来年以降の導入も含めて、新たな動きが出て来ています。
先月末、
信用情報を収集・管理する情報機関シー・アイ・シーは、
クレジット・ガイダンスなる新サービスを開始しました。
これまでも、
クレジットカード利用歴等は開示してきた同機関ですが、
新サービスでは信用情報を200ー800点でスコア化。
これにより、
個人の信用情報が『数字』で明確に示されることになり、
その人物の信用を一目瞭然で判別できるようになります。
基本的に、
スコアの算出要素は『客観的な取引事実』とされており、
支払い状況、債務残高、契約数・期間、申込件数が該当。
表向き、
年齢、性別、居住地といったパーソナル情報はもちろん、
勤務先、年収、保有資産は考慮されないとしていますが、
最終的にブラックボックスであり管理元のさじ加減です。
現時点、
クレジットガイダンスを利用してスコア公表されるのは、
原則として、本人と加盟事業者に限定するとしています。
しかし、
企業の採用や不動産の賃貸契約の場面で提示を求められ、
そこから漏洩していくことも、今後は十分考えられます。
当然ながら、
私自身、その事実を無条件・無防備に受け入れることを、
『善し』として諦めてしまうわけでは決してありません。
ただ、
『情報』が溢れ返る社会ではどれほど厳格に管理しても、
それ(漏洩)を完全に防ぐ事が出来ないことも現実です。
現状、
新サービス導入で問合わせも混み合っているようですが、
一度自らのスコアを確認してみても良いかも知れません。
不思議なもので、
私達の多くが学生時代は学業成績を気にしていましたが、
社会人になった今、それは誰からも問われなくなります。
代わりに、
と言っては何ですが、社会人の私たちに求められるのは、
経済的な盤石性を示すことが出来るのかというポイント。
かつて、
世界的ベストセラー作家であるロバート・キヨサキ氏も、
彼の著書の中で、次のようなフレーズを残していました。
『社会に出てから学校の成績表は求められたことがない。
(融資の場面で)銀行が求めるのはあなたの財務諸表だ。』
ここでは、
善悪は脇に置くとして、私たちの社会的信用を推し測る、
指標の一つから『経済スコア』は決して切り離せません。
そして、
それは私たちが意識する・しないということに関わらず、
多くの場面で、丸裸にされて相手にも共有されています。
言わずもがな、
お金というツールは人生を構成する要素のひとつですが、
それでも間違いなく『大きなウェイト』を占めています。
——————————————————————–
昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太