今日のテーマは、『地方銀行から聞こえ始めた、バブル崩壊の警鐘』です。
ここ3ヶ月ほど、『公式ブログ』の連続更新が継続中です。
直接お会いする多くの方々から、
『毎日、情報発信されていて継続力が凄いですね!』と言われますが、
実際は、『1ヶ月』という期間の中では、1日、2日、飛んでしまう事が多かった。
それでも、
多くの方々は『毎日情報発信している』と認識して頂いているのですが、
個人的には、新期首の10月から『連日発信』に拘って継続してきました。
実際、
日常的に『文章』を書かれている方は、ご理解頂けると思いますが、
『文章を書く』という行動は、想像以上に『思考回路』と『労力』が掛かります。
そして、
それ以上に、確保するのが難しいと感じるのが『時間』であり、
個人事務所として、400組のクライアントさんを抱えながら、
『公式ブログ』を毎日発信していく事は、並大抵では有りません。
最近は、
記事の書き出しが『時間が無い』で始まる事が増えてきている感がありますが、
今日も、例に漏れず『時間』があまりない為(笑)、書き進めていきたいと思います。
早速、『本題』に入ります。
この内容も繰り返しになりますが、様々な『リスク』を孕み続けながら、
米国、日本に代表されるように、『株式市場』の動きが非常に『堅調』です。
事実、
米国市場は、昨日(12月18日)付けの『終値』として
『NYダウ平均株価』は、依然として『2万8000ドル台』の高水準を付けます。
本日12月19日、
『日本市場』は若干の下落が見られたものの、
『日経平均株価』は、こちらも高水準の『2万3000円台後半』をキープ。
トランプ大統領の『弾劾決議』もスタートしていますが、
このままいけば、何事もなく『平穏』のうちに『2019年』を追えそうですね。
しかし、
ちょうど2年前、2017年の高値圏から、翌年2018年、
年明けと同時に暴落した記憶もあるので、まだまだ予断を許さない状況ですよね。
昨日、
世界的投資家:ジム・ロジャーズの書籍を読み返していましたが、
その中でも『ベア(下落市場)の到来は、誰も正確に予測できない』と書かれていました。
稀に、
『短期市場が読める(予言できる)!』と豪語する輩に出会う事もありますが、
個人的には、そのような『フェイク』よりも、『世界的投資家』の言葉を信じようと思います。
過去には、
2008年の『サブプライム・ショック』等、歴史的大暴落がありましたが、
世界で最初に『暴落』を見抜いた中の一人とされるジョン・ポールソン氏が、
『米国・不動産市場』のイカサマを指摘したのは『2004年』の事です。
彼の理論では、
2004年時点で、米国・不動産市場は『破綻的状況』にありましたが、
その理論に逆行して、市場はその後『3〜4年間』ほど上昇し続けました。
少し考えれば当然の話ですが、
実際、米国不動産市場が『最高値』を付けたのは、暴落直前の2007年であり、
この時点では、市場は『お祭り騒ぎ』を続けて『乱痴気パーティー』の真っ只中。
ジョン・ポールソン氏始め、
世界でも極一握りの『賢者』たちが、市場の『イカサマ』を指摘していましたが、
当時は、その彼らの方が『気狂い(きちがい)』として扱われていたのです。
そして、、、、10年以上の歳月が過ぎて。
『歴史は繰り返す』とはよく言われたもので、2019年現在、
世界市場は、再び『実体』とは掛け離れた『熱狂』の最中にあると考えます。
自分自身も含めて、『人間』は、本当に愚かな生き物ですよね(笑)
『痛みを伴う経験』も、時間の経過と共に、見事なまでに『記憶』から消え去ります。
2020年以降、私たちは再び、『多大な痛み』を経験する時が来るのでしょうか??
前述、
非常に『堅調過ぎる』推移を続けている『経済市場』ですが、
日々、様々な分野に潜む『小さな綻び』の集積から『警鐘』は鳴り続けています。
先日も、個人的にはとても気になる報道を発見しました。
『日本の地方銀行が、ジャンク債寸前の債券市場に資金投入を始めている』
某メディアの報道によると、
『日本国債』を始めとして、『(超)低利回り』が長期化する債券市場において、
利益確保に苦しむ『国内地方銀行』が、『定格付債券』に資金投入している、と。
直近1ヶ月では、
今回の調査に回答した『29行』の地方銀行のうち『5行』が、
『BBB級格付け外国債券』を購入し、今尚、保有していると回答。
明るい方はご存知の通り、
信用格付けにおいて『BBB(トリプルB)級』というレベルは、
『投資適格』とされる債券の中でも最低水準、『ジャンク債』スレスレの基準です。
当然、
その分野が専門の『金融機関(地方銀行)サイド』も、百も承知ですが、
それでも、『日本国債』等の利回りが過去最低水準を記録する昨今では、
上記のような『ジャンク債』に手を出さざるを得ません。
現在の世界では、
冒頭ご紹介したような『株式市場』の高揚感は継続しているものの、
市場が孕む『リスク』は、参加者(投資家)も理解している為、
『債券市場』にも資金流入し、利回りが抑制される状況が続きます。
必然、
『利回りビジネス』を主戦場とする『金融機関』は苦戦を強いられますから、
その『歪』の集積が、地方銀行の『投資行動』として顕在化しているのです。
私見として、
『リセッション(景気後退)』と『市場の調整』は近い将来起こると考えますが、
その『サイン』は、様々な分野から『小さなもの』として常に発信されています。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太