今日のテーマは、『年金財政検証が示す、所得代替率:50%割れという現実』です。
10月に突入してから、『年金』をテーマに記事を書き続けています。
8月末に、厚生労働省より発表された『年金財政検証』。
個人的には、
なかなか『ショッキング』な内容だと感じていたのですが、
世間では、そこまで騒がれないので、私の公式ブログで掘り下げます(笑)
一般的には、
芸能人の誰々が結婚した、離婚した、とか、
有名タレントの配偶者が、傷害容疑で逮捕された報道の方が関心を惹くんですね(笑)
公式ブログでは、
先日から取り上げ続けている『年金財政検証』ですが、
結論、今回のデータでは、将来的な『システム破綻』が明示される結果となりました。
先日から繰り返しになりますが、
今後の日本国を見据えた際、『公的年金システム』維持・継続に向けて、
『年金財政』が、現時点で、どのような状況にあるかを調べる調査です。
例えば、
『経済成長』『労働参加率』『物価上昇』『賃金上昇』『運用利回り』等、
様々なパラメータ(変数)を変化させて算出する事により、
その延長線上の『未来』に、どのような状況が待ち受けるかを予測します。
しかし、
今回の『年金財政検証』の結果から分かってきた事は、
上記パラメータ全てで『希望的観測』をした場合でも、
27年後(2046年)の『所得代替率』が『51.9%』となる厳しい現実です。
『所得代替率』
先日の公式ブログでもご紹介しましたが、現役男性の平均所得を基準値とした時、
『年金受給額』が、『基準値からどの程度の割合を占めるか』という指標です。
現在、
『公的年金』を受給している方々の平均値は『61.7%』程度ですが、
仮に、日本が経済成長した場合でも、『代替率』の減少が予測されているのです。
財政検証では、
パラメータ(変数)を変えながら、6パターンがシュミレートされていますが、
『経済成長・労働参加』が進み『生産性向上』が見られた上位3パターンでも、
25年後(2044年)の『所得代替率』は、『50%』まで落ち込みます。
更に、
当然ですが、下位3パターンでは、より『厳しい現実』が待ち受けており、
『経済成長・労働参加』『生産性向上』が低率に留まる場合は、
約30年後(2050年前後)、『年金原資枯渇』まで見えてくるのです。
因みに、
現時点での『最悪』をシュミレートした最下位パターンにおいては、
2053年、公的年金支給は『所得代替率:37.6%』まで低下し、
この時、年金システムは『完全賦課方式』になっていると予想されます。
『完全賦課方式』とは、
現役世代から徴収した『年金保険料』を、該当者にそのまま支給する、
要は、公的年金システムにおける『自転車操業』を意味しています。
ただ、
本当に、このような事態に陥ってしまったら、
現役世代は『年金保険料』を納めなくなると考えるので、
実質的な『年金デフォルト』が起こると予想しています。
話を戻すと、
今回(2019年)の『年金財政検証』で示されている『現実』は、
世間の『注目度』と反比例して、『注目に値する』データだと考えます。
遂に、
政府・官庁が予想する『希望的観測』を含むシュミレーションでも、
『公的年金システム』維持・継続が難しいどころか、破綻すら見えてきました。
財政検証後半でも、
20代、30代、40代を主とする『私たちの世代』では、
自助努力による『資産形成(年金資産の構築)』まで明記されるようになりました。
実質的な、『公的年金システムの敗北宣言』です。
『資産形成(投資)を放棄する事は、そのまま人生放棄を意味する』
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井上耕太事務所
代表 井上耕太