今日のテーマは、『消費税率0%の導入により、日本経済は上向くか??』です。
『よもや、ここまでとは思わなかった』
現在、連載が一時的にストップしていますが、
天才・井上雄彦の大人気漫画『バガボンド』、
植田良平が語る、私の大好きなフレーズです。
吉岡清十郎、伝七郎の両当主を倒された後、吉岡一門と宮本武蔵が、
『70対1』という異次元の闘いを展開する場面で、放たれた一言。
自らも顔面の右半分を切り落とされて、意識朦朧とする中、
最後の勝機を伺い続ける植田良平が、側近の蔵人に対して、
『武蔵の覚悟力』を評して語った言葉でした。
それがそのまま、『新型コロナ・ウイルス』が、
世界市場・実体経済に及ぼす影響についても、当てはまると思います。
連日お伝えし続けていますが、
『直近1ヶ月』ほどの僅かな期間に、日本・米国を始めとした、
世界の『株式市場』において、その時価総額の『30%』が失われました。
『資産形成(投資)的観点では、今が仕込み時期』
私自身、公式ブログでも、そのようにお伝えし続けてきましたが、
それは、現在の『株式市場』が、『底値』を打つという事では決して有りません。
『株式市場』自体、
『ロジック(理論)』ではなく『行動経済学(感情)』で動くものなので、
人々の『恐怖心』が収まり切るまでは、変動相場も継続し続けるでしょう。
世界中誰一人として、
『どのタイミングが、底値か??』という質問に答えられる人はおらず、仮に、
その時期をジャスト言い当てたとしても、『ギャンブル』に勝ったに過ぎません。
約12年前、
『サブプライム・ローン』に端を発する金融危機が起こった2008年、
米国を始めとする『金融市場』は、一瞬、息を止めてしまった訳ですが、
年間トータルでは『40%超』もの資産が失われた時期がありました。
今回も、着々と、その『数字』に近付いてきましたね。
中国内陸の『武漢』という街で、新型肺炎が流行している。
その話題が、一般に出始めたのが『2月初頭』と記憶しますが、
当時から考えると、本当に、もはや、ここまでとは思わなかった。
冒頭、
ご紹介させて頂いた、吉岡一門筆頭・植田良平の言葉は、
『という事は、俺も守られてきた人間の一人という事か』と続きます。
前述の通り、
その影響をモロに受け続ける、我らが『日本経済』ですが、
ここに来て、大胆な『経済刺激策(案)』の政治家の方々から出て来ています。
本日の『タイトル』にも、採用させて頂きました。
『消費増税0%』の、一定期間の『新規導入』です。
ご存知の通り、
2度の延期を経験しながらも、昨年(2019年)10月、
賛否両論ある中で、『消費増税10%』は実現に漕ぎ着けました。
私自身、
『景気減速』は、当然、あるとしながらも、
『日本財政』を考えた際、この流れは必然と考える『肯定派』です。
しかし、
恐らく、日本政府も想定していなかったと思いますが、
導入から半年経過しない間に、『未曾有の経済危機』がやって来てしまいました。
もしも、
今回の『コロナ・ショック』が、導入前にやって来ていたとしたら、
『消費増税10%』というイベントも、『再々延期』されていたと予想します。
ただ、
実際は、その『導入直後』に到来してしまった為、
日本政府としても、その対応に苦慮する事態に陥ってしまっているのです。
『消費税0%』案自体は、
与党・若手有志議員から提案が出はじめた案のようですが、
当初、党幹部から『荒唐無稽』と評価されたこの案も、
事態収束が見えない中、無視できない状況になっています。
安倍首相、甘利明党税調会長、両者間で話し合いが進められており、
今月(3月)中には、何かしらの『結論』が発表される模様です。
しかし、
参院財政金融委員会において、麻生太郎財務相兼・副総理は、
『直ちにゼロ%にする発想はない』と述べており、今後も動向に注目する必要があります。
このように、
日に日に『現実味』を帯び始めた『消費税0%』という新提案ですが、
もし仮に、これが『実現』したとして『日本経済』は上向くのでしょうか??
実際、公式ブログ読者の皆さんは、どうお考えですか??
私自身、残念ながら、この質問に対する回答は『否』と考えます。
例えば、
ノーベル経済学賞を受賞した、ダニエル・カーネマンの研究によると、
人間は、経済的観点でも『痛み』を『快楽』の2倍感じ易いと言われています。
つまり、
『消費増税10%』の導入(痛み)が『景気減速』に影響力を与える一方、
『消費税0%』の新導入(快楽)が与える影響は、悲しい哉、感じにくい。
また、
『景気循環(消費傾向)』は、経済状況の『長期展望』に依る所が大きく、
その『リスク(不安)』が軽減しない事には、上向くことは有り得ません。
皆さん自身も、
少し『イメージ』して頂けたら理解できると思いますが、
『消費税0%』が実現しても、雇用・収入に不安があれば、
そう簡単には、『消費意欲』は湧いて来ないですよね??
他にも、
国民一律に『現金給付』する案も出て来ているようですが、
上記と同様の理由で、仮に実現したとしても、効果は『限定的』と考えます。
今日の記事で、
決して、間違って伝わって欲しく無いのは、私自身、
この経済危機の状況下で、『政府批判』を展開したい訳では無いということ。
正直、
今回の件において、政治家の先生方に『責任』は全く無いですし、
現在のような状況は、もはや『人』の力を超越した領域の話です。
異なる理由であるにせよ、10年に1度ペースでの『経済危機』は、
これまでも到来していましたし、これから未来の世界でも必ず来る。
その状況で、
大切なのは、誰かが何とかしてくれるという『依存心』を捨てて、
平生時から、自助努力で着実に『経済的余力』を蓄えておくことです。
巷には、
各種助成制度や、事業者向けの融資制度の拡充が進められていますが、
後者などは特に、単純に『借金』を増加させるだけで、根本解決には至りません。
繰り返しになりますが、今回の『経済危機』を乗り越えた後にも、
私たちが人生を生きていく中で、同様の事例は、何度も訪れます。
その事実をきちんと理解し、今回のイベントを『契機』として、
人生に対する、自らの『スタンス』を変化させてみてください。
『天は、自ら助る者を助く』
この言葉も、冒頭のフレーズ同様に、私の大好きな言葉の1つです。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太