今日のテーマは、『空白の10年、あなたは埋められますか??』です(^_^)★
最近、ある1つの見出しが話題になっているようです。
2017年1月5日の会見で、日本老年学会が提言したもの。
これだけの情報で、ピンっと来る方もいるかも知れませんね(^_^)
『高齢者は、75歳から。』
これがなぜ、話題になっているかわかりますか??
いや、特に異論は無いように思うんです。
今も一応、『高齢者は65歳以上』と認識されていても、
実際、今日日の『65歳』の方々なんてお若いですよね。
『体力的』にはまだまだ働ける方も多いですし、
その証拠に、定年後も旅行を楽しむ方も多くいらっしゃいます。
『高齢者は65歳以上』というのは、
もう少し平均寿命が短かった過去の時代のもの。
医学的な観点から言う『75歳以上が高齢者』説には、
実感として、あまり違和感は感じられないように思います。
じゃあ、本当になんで、この提言が話題になるか??
それは、
『年金の受給年齢70歳へ引き上げ』の根拠として、
この提言が使われるのではないか、と考えられているからです。
現在、日本の財政は『火の車』。
2016年度末で国の借金(国債)累積額は1100兆円に迫り、
その上、単年でのプライマリーバランスも『マイナス』が継続しています。
既に借金が積み上がっているのに、更に借金を積み上げる。
『個人』では決して出来ないファイナンスを繰り返しながら、
何とか国の財政としては『延命措置』を続けている。
そして、
その財政悪化の最も大きな要因を占めるのが『社会保障費』の問題。
『社会保険制度』『年金』『福祉』にかかる費用が増大し、
日本の財政は、このままでは存続不可能な状態まで来ています。
『社会保障』『年金』に関するテーマは、
私の書籍でも大きな反響があったポイントです。
書籍にはもう少し詳しく書かせて頂いてますので、
ご興味ある方は、ぜひご覧頂けると幸いです(^_^)★
*書籍ご紹介サイトは、記事横にリンクがあります★
兎に角、財源が無いんです。
国の年間コスト(歳出)に対する、
『社会保障費』の割合は約30%に上り、今後も上昇の一途を辿ります。
『年金制度崩壊』なんて事にいなると、
国としての存続価値がなくなりますから、
『支給額の減額』『支給開始年齢の引き上げ』等で、
何とかその時々の政権が『延命措置』を続けてきました。
でも、
それも徐々に、徐々に、終焉に向かってる。
『ツケ』を支払う時は、『いつか必ず』やって来るからです。
20代、30代の私達世代は知らない方も多いですが、
ほんの20年ほど前まで、年金支給開始年齢は『60歳』でした。
それが、今は『65歳』が当たり前のような風潮になってる。
ちなみに、
支給開始年齢が65歳に引き上げられたのが2000年。
その数年後、
2004年には『受給額20%カット』と、
『年金保険料30%アップ』が実施されています。
ここ20年足らずの間でも、
今から考えると相当大きな『変化』があったんですね(^_^)
既に、
日本以外の先進諸国でも、
経過措置期間を取りながら、段階的に年金支給年齢引き上げの動きは始まっています。
・米国:2027年までに67歳へ。
・豪州:2035年までに70歳へ。
・オランダ:2023年までに67歳へ。
・スペイン:2027年までに67歳へ。
などなど。
『経過措置期間』を設けるのは、
一気に移行すると『国民の怒り』が噴出してしまうから。
要は、『心の準備期間』を設けるためです。
現行制度さえ『定年60歳』から『支給開始65歳』まで、
年金受給までの間に『空白の5年』がありますよね。
これを埋めるべく?70歳支給開始に向けて?、
日本政府も、大企業に向けて『定年65歳制度』の導入を急かしています。
でも、
そんなに上手くいく訳ないですよね(^_^)
第一、いくら急かしたとしても、
政府は少しも『お金』を出してくれないんです(笑)
定年を伸ばした分の『5年間の給与』は、
企業がそのまま負担する事になる。
会社位経営をされている方はわかりますが、
『企業』というのは『存続』に命懸けてやってるんですよね。
『定年5年伸ばせ。』と言われて、
『はい、わかりました。』と簡単い答えられる訳が無い。
『ビジネス』は、机の上でやってる『算数』じゃ無いので。
そうなると、今後も企業の定年制度は、
『長くて60歳が限度』の所が大半になるでしょう。
(*『長くて』と表記したのは、個人的にはもっと短いと考えているからです。)
対して、
『年金支給開始年齢70歳』時代は、
『想像している以上に近い将来』『確実に来る』未来です。
ここで、1つお伺いします。
この『10年』という無収入期間のギャップ、あなたは埋められますか??
もっと言えば、
『支給額』を減額される事が容易に想像できるので、
『70歳以降』もその差額の資産は必要になってきます。
20代、30代、40代といった『私達の世代』、
高度成長期のように『昇給』なんてものも見込めませんよね。
企業も個人も、まずは自身の『雇用』を守るだけで精一杯です。
収入の『入り』の部分は、ある程度先が見えている。
そういう時代を生きていく時に、
『資産形成』というのは避けて通れないのでは無いでしょうか??
『私達の世代』、『年金資金』は自身で形成する時代です。
親の世代が普通に生活してこれたからと言って、
『自分達も何とかなるでしょ??』では、残念ながら無い。
このブログを読んでくれているあなたが、
少しでも早く気付いて、実際に行動を起こされる事を願います(^_^)★
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