今日のテーマは、『紙幣刷新、その隠された真意を知っていますか??』です。
昨日、夜も深い時間帯、あっと驚くニュースが発表されました。
実際、今日の新聞各紙・メディア報道も、この話題で持ち切りです。
『紙幣刷新』
日本政府・日本銀行は、5年後の2024年度前半を目処に、
千円、五千円、一万円の各紙幣(日本銀行券)を一新させる事を決定しました。
本日、
4月9日午前には、麻生太郎財務相が記者会見に臨み、
新紙幣のデザイン案等も、早々に発表される形となりました。
予定通り、2024年に『紙幣刷新』が行われると、
前回2004年から、ちょうど『20年』の節目の年になります。
今回の案では、
デザインは其々、『千円札:北里柴三郎』『五千円札:津田梅子』、
そして、前回変更のなかった『1万円札』も、『渋沢栄一』氏になるようです。
既に『新デザイン』を見られた方もいらっしゃると思いますが、
『変化』する事に対して、今は、未だ『違和感』が有りますね(笑)
当然、『実物』を手にしていないので分かりませんが、
どこか『チープ』な作りになった印象も受けています。
現時点では、全く『効力』を持たない紙切れも、
5年後の2024年、決められた期日からは、その価値を持つから不思議です。
この辺り、
やはり、人間の『共同幻想』『信用創造』からもたらされる力は、
時に、途轍もなく『大きな威力』を持つことを実感する事例です。
加えて、
1984年のそれをカウントすると、人生で3度目の『紙幣刷新』を経験し、
『自分も、なかなか年齢を重ねてきたな』と、実感する場面でも有ります。
ところで、
今回(正確には次回)の『紙幣刷新』ですが、
何故、このような動きが出てきているか、その『真意』をご存知ですか??
表向きに言えば、
『偽造防止』や『技師への(偽造防止)技術伝承』という狙いから、
『定期的に紙幣を刷新する必要がある』というものが挙げられますよね。
この理由は、とてもシンプルで理解しやすいので、
『表向き』の理由としては、『御誂え向き』です。
ただし、
経済大国に上り詰めた『日本』において、
『偽札』が絡んだ事件等の話題など、これまでの人生で聞いた事がありません。
他先進諸国同様、
『日本円』の『偽装防止技術』には相当高いものが有り、
犯罪を犯すサイドの観点に立って見ても、『費用対効果』が合わないと推測します。
そもそも、
『キャッシュレス』の波が、如実の押し寄せる現代において、
『紙幣偽装』という犯罪が、『効率的』かどうかも、非常に疑わしい。
むしろ、
そのような『古典的手法』で犯罪に手を染める人間は稀有な存在で、
2019年を迎える現代に、『3億円事件』のパロディを演じるようなものです。
要は、
『偽装防止』という効果は、現代において殆ど意味を持たないという事です。
では、
このタイミングで、何故『紙幣刷新』が行われるのでしょうか??
これは、『日本』における『財政問題』が深く関与していると考えます。
歴史をきちんと学ばれている方々はご存知ですが、
第二次世界大戦敗戦直後、当時のGDP比200%超の借金を積み上げた状況で、
国家債務を解消する第一弾として、『新円・旧円交換スキーム』が活用されました。
この時、
『旧円』の効力は、『新円』発行と同時に奪われる措置が取られた為、
『国民資産』の全てを、一旦、『金融機関』に戻す事を余儀なくされます。
そうする事で、
『タンス預金』『グレーなお金』等も全て炙り出されますから、
日本政府サイドとしては、金融資産としての『国民資産』を把握出来ますね。
無論、
そこで金融機関に提出できない『お金』が有ったとしても、
以降、『旧紙幣』の効力は奪われてしまうので、管理サイドは全く問題有りません。
こうして『国民資産』を全て把握した政府サイドは、
『預金封鎖』『資産課税』『インフレーション』『デノミ』の一連の流れを通して、
『国民資産』をほぼ100%取り上げて、『累積債務』を解消したという実績が有ります。
各項目を説明していったら、長くなるので、
それは、また別の機会に譲ろうと思います。
興味を持たれた方は、ご自身で調べを進めて見てください。
話を戻すと、
『国家債務』として、『返済不能水準:200%』を超えた当時、
日本政府は、『国民資産』を取り上げる事で、『戦争国債』を返済する強攻策に出ました。
要は、
『返済する相手』から、『お金』を取り上げて、それを返したのです。
歴史上、どんな国家に君臨した『極悪独裁者』も驚くような、
『暴挙』を断行する事で、『債務返済』をしたことになります。
しかし、
国土全体、主要都市と軍事施設・産業施設を焼き払われた日本は、
そうするより他、『ゼロからのスタート』を切る道(方法)は無かった。
そして、
その『第1段階』として進められたのが、
今日の公式ブログのテーマとなる『紙幣刷新』という動きだったのです。
ところで、
『国家債務』が再び『GDP比200%超』を記録するようになった昨今、
このタイミングでの『紙幣刷新』が当時と重なるのは、『深読み』でしょうか??
しかし、
前回2004年『新円・旧円交換』のタイミングでもそれは画策されており、
その時は、事前に情報がリークされる形で、『未遂』に終わった事実があります。
今回、
『5年』という長めの期間を残したタイミングで大々的に報道し、
『新紙幣』のデザインも、早々に発表したことに『違和感』を覚えます。
例えば、
日程が近付くどこかのタイミングで、新紙幣発行後、
『旧円(旧紙幣)は使用出来ません』という報道が出てくるのでは無いか。
そうすると、
現在、『約50兆円』にも上ると言われる『タンス預金』も全て炙り出され、
『国民資産』を正確に掌握されたのち、『資産課税』される時代が到来する。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太