今日のテーマは、『経常収支:赤字転落が、日本国のターニング・ポイント』です。
一昨日の公式ブログは、
『過去最高更新!大卒就職率98%報道に、騙されてはいけない』と題して、
『日本経済』が、決して、『危機』を脱していないことをご紹介しました。
確かに、
私が活動拠点とする『大阪』含めて、大都市圏でも感染者は減少し、
日本国内においては、『収束感』も漂うようになって来ました。
連日、
全国的な『現在感染者数』も減少傾向が続いており、
遂に、『900人』を切る水準まで下がっています。
このままのペースで減少していくと、もしかしたら、
1ヶ月後には『完全終息』を迎えるかも知れません。
実際、
南半球・ニュージーランドは『国内感染者数ゼロ』となり、
国内における全ての『経済活動』の制約を無くしましたね。
現実問題としては、
同国比『約30倍』の人口を誇る『日本』においては、
可能性は低いかも知れませんが、ゼロでは有りません。
『希望的観測』に過ぎないかも知れませんが、
『リアル』を大切にしたい私としては、その実現を切に願います。
ただし、
もし仮に、『日本国内』における感染者数ゼロを達成しても、
それがそのまま、悲しき哉『日本経済復活』に直結しません。
何故なら、
世界での感染者数は、今尚、連日もの凄いスピードで増加しており、
途上国等、衛生環境の劣悪な地域では、これから爆発が起こります。
と言うか、
その『途上国軍』の中には、『覇権国・米国』が混ざっており、
同国では、連日2000人ペースで新規感染者が確認されます。
現時点の総人口は、『3.3億人』に満たないほど。
この状況を、人口比で『日本国(1.2億人)』に置き換えると、
連日『700人超』の増加ペースですから、凄まじいものです。
先日も述べましたが、
もし仮に、『日本国』が江戸時代のように『鎖国状態』にあり、
全ての経済活動が『自国完結』するのであれば、問題無いです。
しかし、
2020年、現代日本においては、それは成立しておらず、
海外諸国と、複雑・密接に結び付きながら活動しています。
つまり、
いくら、日本国内で『感染者数ゼロ』を達成しようとも、
世界全体として収束しなければ、今後の状況も、厳しい。
既に、多方面に『影響』は出て来ていますよね。
最も影響を受けている業界の1つが、『観光業界』です。
先日、
財務省から公表された4月度の『旅行収支』は、
前年同月比9割減の『225億円』の黒字でした。
、
、
、
、
個人的には、このデータも相当怪しいと感じています。
確かに、
これまで、単月で『2000億円』の黒字を計上した事を考えると、
『9割減』『225億円』という数字には、大幅下落感があります。
しかし、
4月、5月、完全に『人の流動性』が失われて、
海外諸国からの『入国制限』も為された状態で、
本当に『黒字』が確保できているのか??
本題から外れるので、これ以上追求はしませんが、
政府統計を鵜呑みにすることの危険性を、ここでも感じます。
話を戻すと、
黒字仮定の『旅行収支』と、『貿易収支』の急落を受けた中で、
日本国は、辛うじて、『経常収支:2627億円黒字』を確保しました。
この数字自体、
『前年同月比:▲80%減少』を記録してはいるのですが、
『黒字確保』できた要因は『第一次所得収支』の賜物です。
『第一次所得収支』
一般的には、あまり聞き慣れない単語だと思いますが、
完結に説明すれば、対外(金融)債券等から発生する、
利子・配当からもたらされる国家収入のことです。
意外にも、
2020年現在、日本国の『第一次所得収支』は、
年間『約21兆円』もの巨額が見込まれており、
20年前から比較して、2.5倍に膨張しています。
一方、
前述の『旅行収支』を含む、『サービス収支』全体は、
元々、5兆円程度のアマウントしか有りませんでした。
これが、
現在『ほぼゼロ』に落ち込んでいる訳ですが、
『第一次所得収支(過去の遺産)』がある為、
『経常収支』は維持できているという構図です。
しかし、
いくら、『経常収支:プラス』を維持できているからと言って、
『第一次所得収支』一本に頼り切るのは、とても『危険』です。
何故なら、
前述の通り、これは『過去の遺産』的な意味合いがあり、
高度経済成長を経て、右肩上がりの経済で稼いだ日本が、
その資金を投資したことにより得られるものだからです。
『国家』においても、『個人』においても、
『過去の栄光』に縋るのは、見苦しいです。
また、
『感情論』ではなく、『理論的』に説明するのであれば、
『第一次所得収支』の原資となってきた『貿易収支』が、
直近20年間で『95%減少』を記録しているのが事実。
昨年、
2019年においては、年間『0.6兆円』、辛うじての黒字です。
この状況で、
『経常収支:プラス』の主要因となる『第一次所得収支』が、
これからの将来、『減少傾向』に転じていくことは自明です。
そうなれば、『経常収支:マイナス』も視野に入ります。
国家全体として、壊滅的な『債務超過』状態を極めていますが、
『経常収支』まで赤字化されれば、日本国は、一気に終焉する。
絶対的な『ターニング・ポイント』になるので、注視しておいて下さい。
定期開催する『資産形成セミナー』は、今後も、暫くの期間、
『オンライン:Zoom受講』に切り替えて開催しております。
——————————————————————–
■将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom開催■
*ご希望の開催日時を選択の上、お申込みください。
——————————————————————–
通常、
リアル開催は『1人(講師)対複数人(参加者の皆さん)』の開催ですが、
原則として、Zoom開催は『1対1』の個別受講でご対応させて頂きます。
そうする事で、
通常開催(集合セミナー形式)より『濃い』情報をご提供出来ますので、
受講希望される方は、この機会を、ぜひ有効活用して頂けたら幸いです。
(*『個別質問お答え出来る』というメリットも有ります。)
——————————————————————–
■将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom開催■
*ご希望の開催日時を選択の上、お申込みください。
——————————————————————–
*上記ご案内ページにアップする日程以外をご希望の方は、
下記アドレスまで、直接お問い合わせ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所公式:michiamokota0421@gmail.com
井上耕太事務所
代表 井上耕太