『麻酔』が切れてきた★

『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★

2016年年明けから、金融のニュースは慌ただしく、

株式市場、原油、コモディティともボラティリティ高く動いてますね。

ほんまに、朝起きた時に、

毎日状況が変わってると言っても過言ではない。

金融機関・個人投資家などで、

デイトレードで商売してる方々からしたら、

とてもエキサイティングな日々でしょう(^_^)

先月末の『マイナス金利』導入は、

ちょっと驚きましたよね。

サッカーの世界では、

メッシとかクリスティアーノ・ロナウドとか世界最高峰の選手は、

他の選手が打つタイミングと異なるとこでシュートするらしい。

だから、ゴールキーパーも反応できない。

まさにそんな感じで、

あまり皆が予測してない時期での導入でした。

その際のblogにも書きましたが、

別に個人預金が『マイナス金利』になる訳じゃありません。

今のところね。

黒田日銀総裁も、今のところ言うてます。

各銀行が日銀当座預金に対して、

預けている部分の『お金』にマイナス金利がつく。

各銀行は、日銀に預けていてもしょうがないから、

企業・個人等に融資を出そうと考える。

世の中に『お金』を押し出すことで、

その回転速度を増やそうと考えました。

金融機関の預金の利率も下がります。

既に多くの都銀を中心に、

定期・普通預金の金利引き下げを決定してます。

個人・企業としても、預けてても増えないから、

『株式投資』『不動産投資』も活発になるんじゃないかと。

海外に投資する人も出てくるかもですね。

そうすれば、通貨も円安方向に動くので、

各種経済指標、企業業績も上がったように見えます。

と、ここまでが、

日銀?政府?が描いたらシナリオでした。

でも、どうやら

『麻酔』は早々に切れた感はあります。

お役人さん達が全く理解してないのは、

投資家心理も、一般人の心理も、

『リスク回避』的に動くということです。

『上手くいきそう!』な事と、

『リスクがありそう』な事が並列であるとき、

皆さんはどちらを選択しますか??

個別の議論は成り立ちませんが、

多くの場合、人は『リスク回避』を選択します。

その証拠に、多くの人は『変化』を嫌い、

思考を停止して『昨日までと同じ行動』を取ろうとします。

要は、『痛み』を逃げる方向に動く。

世界の株式市場を見てもても、

今、日々判断が変わっている大荒れの状況です。

米国の経済指標を見てみても、

市場の予測よりもどうやら弱い。

その証拠に、『マイナス金利』導入直後、

一時『1US$=121円』をつけた為替も、

既に『1US$=116円』まで戻ってきました。

あと、株式市場も弱いですよね。

日経平均も再び17,000円を割り込んでいます。

考えてみると、当たり前です。

既にほぼ『0%』だった預金金利が下がって、

国民は『株式に投資しよ!』とか思うかな??

自分の頭では判断はつかないけど、

なんやら新聞・ニュースではいろいろ報じてる。

『なんか凄いことが起こってるみたいや!』

こんな状況で『ほな、株やろ』とか、

『リスク』を取る行動に出られるのでしょうか??

普通に考えたら、

ビビって動けず、じっと固まってるだけ。

さらに、経済の停滞が懸念されます。

黒田日銀総裁の言葉を聞くと、

今後この金利は更に『マイナス』方向に進みそう。

ほんまに『力業』で、

市場に『お金』を出し続けています。

日本の財政を健全化しようとしたら、

ほんまドラスティックな変化が必要です。

脳機能科学者の苫米地英人さんは、

『消費税25%導入、それで他の税金を無くす!』

という画期的なアイディアを出されています。

この方法だと、会社員は手取り給与が増えて、

積極的に消費行動を起こしますよね。

『お金』の回転スピードも上がるので、

必然的に他の税収もカバーできる計算です。

問題点は、ただ1つです。

画期的すぎて、絶対導入されない(笑)

結局、『国家』とか大きなシステムになると、

ドラスティックな変化を起こすことは誰にも無理です。

僕も、こんなん言うてて、

もしも政治家になれたとしても何も出来ないよ(笑)

でも、個人で対応出来ることはあるよね??

『国家』のリスクと、

『個人』のリスクは切り離すことが出来ます。

そのためには、

自身がしっかり勉強してアクションすることです。

既に、日本も1%未満の方は準備を進めてる。

しっかり準備した人達だけが、

手に入れることができる『自由』があります(^_^)★

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