今日のテーマは、『ベネズエラが直面している泣きっ面に蜂』です。
今月(8月)も、やっと、後2日を切りましたね。
昨日の公式ブログでは、
『今月は、トピックスになる経済変動が多く起こった』という話をしました。
本当に、
日本では『お盆休み』もあり、長期の夏季休業を取られた方も多かったでしょうが、
海外諸国に目を向けると、『それどころではない!』という方々も沢山いました。
それら、
『内在的リスク』は現在でも根本的に解消されておらず、
毎日、報道を賑わせてくれるので、ネタには困らない状況が続いています。
『通貨価値の変動』というテーマだけでも、
かなりの期間、書き続けることが出来そうですね(笑)
それくらい、世界市場は騒がしさを増していっています。
例えば、
かなり大々的に取り上げられていたので、ご存知の方も多いでしょうが、
今月(8月)21日には、『ベネズエラ』という国で『デノミネーション』が実行されました。
本来、
『デノミネーション』という言葉は、
通貨価値の『切り上げ』『切り下げ』両方を表す為、言葉自体の善悪はありません。
ただし、
実際の社会で『通貨価値切り上げ』が行われることは、有史以来数回しかなく、
基本的には『切り下げ』が主流なので、ネガティブなイメージを持たれています。
例に漏れず、
今回、『ベネズエラ』という国で行われたのは『通貨価値切下げ』で、
『20日』を挟んだ『新通貨導入』により、『10万分の1』切り下げが実行されました。
理屈で言えば、
『通貨価値』自体がそのまま下落したら、国民の暴動ものなので、
『実質価値はある程度保たれた状態で』というのが表向きの発表です。
しかし、
何故、『デノミネーション』を実行するかというと、
『国家経済が良くないから』に他ならず、その前後を通して、
『保有資産価値』を維持して、保全できる訳がありません。
既存通貨『ボリバル』に対して、
新しく導入された通貨は『ボリバル・ソベラノ』というものらしく、
通貨単位は、既存通貨の『10万分の1』に5桁切り下げられました。
現政権、
マドゥロ大統領は『蔓延するインフレ対策に必要な措置だった』と述べていますが、
これは、『デノミネーション』を実行する際の常套句で、歴史的に見ても、
この対応策は、その実施国の経済を、長期的に深刻化させる事がわかっています。
『デノミネーション』の実施で、
先月は『250万ボリバル』程だった、首都カラカスのコーヒー1杯の値段は、
新通貨導入後、『25ボリバル』に変わっているようです。
しかし、
現在、『ベネズエラ』国内でATMを通して出金出来る紙幣は、
1日最大で『10ボリバル』の上限で制限されており、
これは、私としては『預金封鎖』との違いを見出せません。
このようにして、
『国家財政』が悪化して、極限まで深刻化した際、
『国家』という徴税システムは、『国民』から搾取していくんですね。
社会の教科書で『歴史上の出来事』として学ぶより、
『リアルタイム』で起こっている事を知る方が、断然に勉強になりますね。
ところで、
バラエティー番組を主な『情報源』とされている方々は置いておいて、
今日、公式ブログで取り上げた情報をご存知の方々の中にも、
もしかしたら、『自分』との『関連性』を見出せていない方も多いと思います。
『いや、まずベネズエラってどこにあるん??』
『何語が話されてて、宗教や文化圏は何なん??』
『日本との国交はあるの??』
『それって、遠い異国の地の出来事じゃないの??』
などなど。
『自分には関係ない』と思ってしまうと、
私たちは、その対象に対して、途端に興味を失ってしまいますよね。
確かに、
『ベネズエラ』という国家自体が、
私たちが居住する『日本』に与える影響は少ないのかも知れません。
しかし、
『経済状況』としては、いくつか共通項が見出せるとしたら、
また話は違って聞こえてくるのではないでしょうか??
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、
現在、日本は『対外債務』としては、プラスを積み上げる『債権者』であるものの、
『国内債務』は、地方債・国債含めて『1300兆円』を超える債務を積み上げる『債務者』です。
この状況は、
一朝一夕には解決することは不可能で、仮に時間をかけたとしても、
『延命措置』により『リスク』を先延ばしする愚策になるかも知れません。
実際、
(*ここでは詳しく述べませんが、)
日本が過去、同様のレベルで経済的に困窮状態に陥った際、
今回の『ベネズエラ』がとった方法と大差無い政策により、
『国家債務』を『国民資産』で帳消しにする出来事が起こりました。
詳しい情報は、
ある一定期間『国家機密』で扱われた為、ほとんどの人が知りませんが、
『お金』を持っている方々は、そのような事も理解して、対策を進めています。
『ベネズエラ』という国に話を戻すと、
今月21日には近海を震源とする『M7.3』の地震が発生し、
『新通貨』の船出を『マイナス』の形で祝う事態となりました。
また、
新たに導入された『ボリバル・ソベラノ』を、
現政権が『ペトロと連動させる』と発表したことから、
その『信用』も一気に疑わしいものに陥っています。
*『ペトロ』は、同国に埋蔵される『石油』に価値を裏付けされる仮想通貨ですが、
国際社会において『信用』は低く、『詐欺』と評価するアナリストも存在します。
本当に、『泣きっ面に蜂』とはこの事ですね。
これ以上、『踏んだり蹴ったり』という言葉がぴったりの事態も無いと思います。
いつの時代も、『先人』や『他者』の行動は、
私たちに『学び』を与えてくれる恰好の『教材』です。
常に、世界マーケットの経済の変動をウォッチしながら、
自分の『人生戦略』にも活用・応用していきましょう!
『金融リテラシーを身に付け、資産形成していきたい!』という方に最適なセミナーを、
来月は神戸・三ノ宮9月19日(水)、大阪・梅田9月26日(水)に開催致します。
■2018年9月19日(水)開催!つみたてNISAポイントまるわかりセミナーin神戸・三ノ宮■
****セミナーご案内ページはこちらをクリックください****
*2018年6月から、神戸・三ノ宮でのセミナーもスタートしました!
■2018年9月26日(水)開催!つみたてNISAポイントまるわかりセミナーin大阪・梅田■
****セミナーご案内ページはこちらをクリックください****
今年(2018年)1月からスタートして有効な新制度、
『つみたてNISA』をわかりやすく解説するセミナーです。
『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
人生は、本当に好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております。
セミナーを受講する間でもなく、
『今すぐ、具体的に資産形成をスタートしたい!』という方は、
ぜひ勇気を持って『お金のセッション』を受講してみてください。
****プライベートセッションご案内はこちらをクリック****
****『お金のセッション』ご予約はこちらをクリック****
井上耕太事務所
代表 井上耕太