揺れる、揺れる、『消費増税議論』。

今日のテーマは、『揺れる、揺れる、消費増税議論』です。

 

 

今年(2019年)10月に予定されている、

『消費増税議論』が、ここに来て揺れ続けています。

 

 

一時、

 

 

『軽減税率』等、現場で対応出来るのか不明な策もあり、

ニュース等の話題に上がることも多かった時から、一転。

 

 

計画的には、

 

 

その導入まで『後4月半』と迫ってきた時期において、

『実現』という観点で、不気味なほどの『静けさ』を保ち続けています。

 

 

その時期においても、

 

 

安倍首相自身、未だ『リーマン級の経済危機』という言葉を用い、

そういう局面では、『増税回避』も可能性として有り得ると述べています。

 

 

先日、

 

 

大型GW最終日での『トランプ発言』の事例も有るので、

物事に『絶対』は有りませんが、今年の10月までに、

それ級の『経済危機』が訪れる可能性は、高くは無い。

 

 

むしろ、

 

 

夏の参院選が控えている現状を考えると、政府としては、

『リーマン級の経済危機』を待っている状況かも知れませんが。

 

 

奇しくも、

 

 

このタイミングで、昨日5月10日には、

『改正子ども・子育て支援法』が成立し、

幼児教育・保育を無償化することが決定しました。

 

 

少し具体的に説明すると、

 

 

今回成立したのは『改正法』と『大学等修学支援法』であり、

『幼稚園・保育所』は今年10月から、3から5歳児を持つ全世帯と、

2歳未満の子どもを持つ低所得世帯の利用料が原則、無料になります。

 

 

また、

 

 

大学など高等教育機関でも来年(2020年)4月から、

『低所得世帯』の学生に限定して、授業料等が減免される仕組みです。

 

 

ご存知の方もいらっしゃる通り、

 

 

この『無償化』に伴う財源は、今日のテーマになっている、

『消費増税』の税率引き上げに伴う『増収分』で賄うことが閣議決定しています。

 

 

つまり、

 

 

『改正子ども・子育て支援法』が先行して成立したという事は、

理屈上の話で言えば、『増税実施』も同時に決定したことを意味します。

 

 

しかし、

 

 

この状況でも、安倍首相は『増税延期』の選択肢を完全排除しておらず、

野党各党が『ポーズ』として『増税反対』の声を上げる中、

答弁としても、前述の通り、曖昧な表現で終始するようにしています。

 

 

皮肉にも、

 

 

昨日は、同じタイミングで財務省から『国の借金』が発表され、

2018年度末(2019年3月末)時点で、

『1103兆3543億円』まで膨張した事が伝えられました。

 

 

この数字は、

 

 

昨年度末(2018年3月末)と比較して『15兆円超』増加しており、

勿論、3年連続で『過去最高値』を更新し続けています。

 

 

加えて、

 

 

初めて『累計1000兆円』の大台を突破した2013年度末から、

5年の間に『100兆円超』もの借金を積み上げた事を意味します。

 

 

もはや、『単位』が大き過ぎて意味不明ですね(笑)

 

 

公式ブログでは繰り返し述べていますが、

 

 

『(超)少子高齢化』が進行するこの国では、

今後も『社会保障費』が増大し続けていく事が常であり、

『累計債務』の積上げは。今後もどんどん進行します。

 

 

遂に、

 

 

総務省推計4月1日時点の総人口(1億2623万人)から算出すると、

『国民1人当たりの借金』は『約874万円』まで増大してしまいました。

 

 

正直、

 

 

この『国民1人当たりの借金』という言葉は『真実』を表しておらず、

この表現では、『債務者』と『債権者』が逆転している印象を受けます。

 

 

もとい、

 

 

『国民』から借金をしているのは『政府』という方が真実で、

『国民1人当たりの約874万円』というのは、

私たちが金融機関を経て『間接融資』している金額なのです。

 

 

話を戻すと、

 

 

『改正子ども・子育て支援法』の成立云々の話では無く、

この国は『増税』する事でしか『財政健全化』不可能で、

それを延期する決定は『試合放棄』を意味しています。

 

 

ここで言う『試合放棄』とは、

 

 

何れにせよ『経済破綻』する事は免れ得ないでしょうが、

それに対する『努力』を放棄し、その『実現速度』を上げるという事です。

 

 

それもこれも、目前の『選挙に勝つ為』です。

 

 

果たして、今年10月、『消費増税』は本当に行われるのか??

 

 

世間的関心も薄らいでいるような雰囲気が違和感覚えますが、

公式ブログ読者の皆さんは、注意深くウォッチしてみて下さい。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
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