今日のテーマは、『ビット・マスター破産申請は、果たして他人事なのか??』です。
早いもので、今日から12月がスタートしましたね。
2019年も、残すところ、後『1ヶ月』です。
このサイクルを『35年間』も続けると、感じ方も『20代』とは変わり、
人生全体として、『あと何回、この経験が出来るのか』と考え始めますね。
私も、少しだけ『歳』を重ねました(笑)
毎年、年初に描いた通りの『目標』が実現できる訳ではないですが、
それでも、『今』に集中し、常に『前』へと進み続けていきたいと思います。
早速『本題』に入ります。
先日11月22日、
仮想通貨関連事業を行っていっとされる『ビット・マスター社』が、
東京地方裁判所に対して、『破産申請』をしていた事が分かりました。
少し注目されたイベントなので、
ニュース等の報道を目にされた方もいらっしゃるかも知れませんね。
少し掘り下げて調べてみると、
同社の設立は、『1986年』と想像していたよりも古く、
当初は、家庭用浄水器の販売事業等を手掛けていたようです。
記憶に新しい『2017年』、
代表通貨『ビット・コイン』の価格が年初来で10倍超の値上がりを見せ、
『仮想通貨バブル』が最盛期を迎えていた、同年5月に現在の社名に変更。
そこから、
『仮想通貨のATMを設置する代理店募集』という、
『いかにも』な、怪しいビジネスを、堂々と展開して来ました(笑)
『いかにも』と形容したのは、
同社の『代理店登録』を完了したところで、具体的な事業指導は行われず、
求められるのは、ただ『新たな会員募集』というビジネスモデルを展開していたからです。
奇しくも、
同社が社名変更した頃から、仮想通貨事業は『登録制』に移行しつつあり、
政府登録無しに『取引所運営』することは、禁じられる方向になっていました。
そこで、
『ATM設置』という『なんじゃそりゃ商売』を作り上げて、
単純に『新規会員(代理店)』を募集する行為を繰り返して来たのです。
賢明なブログ読者の皆さんなら、直ぐにピンと来ますよね??
そう、本公式ブログでは頻出の『ポンジ・スキーム』という典型的詐欺です。
今更説明するまでも無いですが、
『ポンジ・スキーム』とは、具体的な商品・サービスを扱うことなく、
単純に、『新規会員(代理店)』からの流入資金を、還流させる詐欺スキームです。
理屈では、
『新規会員(代理店)』を募集できているうちは、一時的に機能しますが(?)、
その流入ペースが落ち込むと、当然ながら、一気に『破綻』への道へと傾きます。
新元号『令和』を迎えた、2019年。
『こんな古典的詐欺に、引っ掛かる人間はいるのか??』と思いましたが、
想像を超えて、負債額『約109億円』、債権者『2万2000人超』というので驚きです。
皆さん、少しだけで良いので『歴史』を勉強しましょう(笑)
『ビットコイン相場が上昇したことにより、
会員の皆様よりお預かりしていたものと同数のビットコインの調達が困難になった』
ビット・マスター社の破産申請理由は上記の通りですが、
同通貨の価格推移から推測して、この説明は正しくなく、
『正当な理由』としては、なかなか苦しいものです。
実際は、
『仮想通貨市場』全体の注目度が下がったことにより、
『新規流入者』が減少し、『ポンジ・スキーム』が破綻したからに他なりません。
同社を巡っては、
正常な『思考回路』をお持ちの方々が、以前からビジネスモデルを疑問視しており、
某・有名動画配信サービスにも、『詐欺スキーム』を暴く動画が掲載されています。
ご興味ある方は、一度ご覧になってみても、面白いかも知れません。
恐らく、
賢明なブログ読者の皆さんは、『本質』を正しく見抜かれており、
『ポンジ・スキーム』に手を出されていたりはしていないと思います。
仮に、
『ビット・マスター社』の代理店勧誘を受けられた経験をお持ちでも、
その場で、瞬殺で『詐欺』を見抜いて、返り討ちにされていますよね。
そういう方々にとっては、今回の破産手続き報道は、
正に『他人事(ひとごと)』に映っているかも知れませんね。
果たして、本当にそうなのでしょうか??
確かに、
私を始め、本公式ブログを熟読して頂いている皆さんは、
『ポンジ・スキーム』等の典型的な詐欺スキームに引っ掛かる可能性は低いです。
しかし、
ここで思い出して頂きたいのは、もう1つ、私が常々お伝えしている、
『悪は、一定レベルを超えて巨大化すると、善になる』という原則です。
勘の良い方は、何が言いたいか分かりますよね??
そう、私たち『日本国民(正確には、日本居住者)』は、
公共のポンジ・スキームである『公的年金制度』に強制加入させられているのです。
冷静に考えれば、『公的健康保険制度』も全く同じですね。
20歳の加入から60歳払込み完了まで、毎月徴収されている保険料総額に対して、
総額で『プラス・リターン』があるのは、現時点の『60代』を迎える方までです。
*実際には、支給額の変更等されれば、60代の方々ですら怪しいですが。
『50代』の方々からは、
対保険料比で、早々に『マイナス・リターン』に転じる事が分かっており、
20代、30代、40代の『私たちの世代』は、総額2000万円レベルの大損害です。
にも関わらず、
『国家権力』というものの『強制徴収制度』の威力は想像を超えており、
『大損害』確定の上で、年間数十万円から100万円程の保険料を支払っています。
皆さん、きちんと意識していますか??
『強制徴収』という名に負けて、自身の中で『当たり前』になっていませんか??
個人的に、
『ビット・マスター社』の破産申請報道は、『日本国民』全体として、
『他人事(ひとごと)』では済まされないと感じています。
残念ながら、
私たちは、完全に、全く同じ『詐欺手口』に引っ掛かっています。
しかも、
こちらの場合は、『引っ掛かっている事』が明確に分かっても、
決して、『ポンジ・スキーム』から抜けさせてくれる事はありません(*)。
*人間としての尊厳を捨てる、行政手続きをすれば別なのでしょうが。
その事をきちんと理解した上で、『詐欺スキーム』に頼ることなく、
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井上耕太事務所
代表 井上耕太