今日のテーマは、『年金破綻のサインは、常に、発信し続けている』です。
昨夜、無事に香港から帰国しました。
荷物整理やお土産の片付けも昨夜中に完了した為、
今日からは、一気に『いつも通りの日々』が戻って来ました。
帰路は編成風の影響も受けるので、フライトとしては『3時間』程度。
夕方まで、現地・香港に滞在していながら、
夜、眠る時、大阪に居ることは、少し『違和感』を感じてしまいますね。
勿論、
クライアントさんと帯同している為、『仕事』の要素はありますが、
定期的に海外に行くことは、自分としても、ちょうど良いリフレッシュになります。
『2019年』内は今回の渡航が最終でしたが、
来年以降も、定期的に出国できるよう、頑張って仕事をしようと思います。
帰国早々、
本日朝されていた報道では、
経済的観点で『物騒な話題』がニュースとして出て来ていましたね。
何のことを言っているか、分かりますか??
『国民年金・厚生年金の積立金、日本政府が統合検討へ』
常々、私が情報発信している通りになって来ましたね。
と言っても、
私が『鋭い洞察力』と『先見の明』を持つ訳ではなく、
簡単な『計算能力』と最低限の『思考回路』があれば、
誰でも、この『未来』は予測できるものです。
恐らく、理解出来ない方もいらっしゃるので、少しだけ説明しますね。
現在、
日本国の『年金制度』は、大きく『3階構成』になっており、
1階部分は、主に自営業者等が加入する『国民(基礎)年金』、
2階部分は、主に会社員が加入する『厚生年金』となっています。
*3階部分は『企業年金』ですが、今日のテーマからは関係性が低いので置いておきます。
そして、
上記『1階部分』『2階部分』で、財源管理は別々にされて来ましたが、
改正が検討されている案では、財源が混同されて『一元管理』される見込みです。
『全体像』が見えている方には『常識』的な話ですが、もう少しだけ、説明を続けます。
2017年末時点、
『国民年金』の加入者は、全国で『約1500万人』に上り、
2018年末時点での積立金は、当時の時価ベースで『約9兆円』です。
対して、
『厚生年金』の加入者は、約3倍の『4360万人』程存在しており、
その積立金は、国民年金の16倍超となる『157兆円』という途轍もない金額です。
基本的に、
『国民年金』『厚生年金』とも『破綻』するというのが私の考えですが、
上記数字を考慮すると、財源的に、どちらが早いかは『火』を見るより明らかです。
そこで、
まだ比較的『潤沢(?)な財源』がある厚生年金積立金の流動性を上げて、
より深刻な『国民年金』の不足金補填に充当していこうという考えなのです。
原則として、
『年金保険料』が強制徴収であることは、公式ブログでも何度もお伝えしていますが、
それでも、自主納付の『国民年金』の加入率は『6〜7割程度』に留まると言います。
つまり、対象者のうち、『3〜4割』が未加入の状態なんですね。
当然、
自身が支払った『保険料』総額を遥に下回る『支給額』であると分かれば、
『国民年金』の加入者は、『保険料』の納付を控える人間がいるのも納得です。
対して、
同じく、完全に『破綻』という将来が見えている『厚生年金』ですが、
こちらは『源泉徴収』というなの「完全強制徴収システム』なので、
どれだけ状況が悪くなろうが、会社員の方々は支払い回避出来ません。
その上、
今回話題に出て来たように、『財源一元化』という暴挙に出られても、
『素直に従う』という選択肢しか、残されていないというのが実情です。
更に、
日本政府は、常に『金策』に走り続けており、
『厚生年金』の対象となる国民を、順次拡大する法案を続発していますよね??
これも、
『真実』が見えている人間からすれば、何がしたいか『お見通し』で、
確実に強制徴収可能な『厚生年金対象者』を拡大していくことにより、
枯渇する『年金財源』の延命措置として、『取れる所から取ろう作戦』を展開しているのです。
流石に、
これらを一気に変えるとなると『大掛かり』になる為、
先ず来年、通常国会において、『厚生年金対象者拡大』の法案を提出する見込み。
その後、
上記法案の成立が確定してから、来年夏以降、
『国民年金・厚生年金、財源一元化』について、具体的検討を進めていくようです。
『見込み』『具体的検討』という言葉を使いましたが、
恐らく、既に中枢では『既定路線』で話が進んでいます。
『そんな横暴なこと、本当にするんですか??』
たまに、このような質問をされる方がいらっしゃいますが、
その方は、全く『歴史(国内・国外共)』を勉強していないですね。
『国家権力』という超巨大組織であれば、
それくらいの事、『朝飯前』でしますよ(笑)
世界第二次大戦後、数十年間に続く『平和な時代』を過ごす中で、
完全に飼い慣らされてしまった『日本国民』は、『国家』を信用し過ぎています。
今秋10月、
『5年越しの夢』を実現させてスタートした『消費増税10%』ですが、
その甲斐虚しく、2019年度税収は『前年(2018年)割れ』に終わる見込みです。
これを受けて、
日本政府は『2兆円超』の赤字国債増発を決定しており、
『国家財政』は、一向に、良くなる『気配』すら感じられません。
もう一度、繰り返します。
『年金破綻』のサインは、常に、発信し続けている。
今日のタイトルをしっかり理解して、頭に入れて頂き、
自助努力での『資産形成』について、『具体的アクション』を起こされる事を願います。
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人生は、本当に好転していくものだと思います。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太