今日のテーマは、『日本経済に仕込まれた、1つの時限爆弾』です(^_^)★
『時限爆弾』という、物騒なワードを使ってしまいました(笑)
しかし、
個人的には大袈裟な例えではないと考えるので、
このままのワードで進めていきたいと思います。
先日の公式サイトブログでは、
『財政健全化、本気ですると思ってますか??』という記事を書きました。
2000文字以上の記事を数行に要約すると(笑)、
日本政府の行う財政活動は、
恒常的に年間収支が『マイナス』になってしまっている。
現時点で地方債も合わせた国の債務合計は1260兆円に迫り、
これは、GDP比250%もの超巨額な負債であること。
この負債レベルで、過去、無傷で立ち直った国家は無い。
この恒常的な『マイナス』は、今後削減するどころか増大し、
日本経済は、近い将来大きなターニングポイントを迎えること。
以上です(^_^)
要約を整理していくだけでも、
なかなか危機的な状況が伝わってくるのでは無いかと思います。
でも、ここで1つ疑問が湧いてきますよね。
そう、ここまで財政的には危機的状況にも関わらず、
現在の日本は、それほど深刻なムードが漂ってないからです。
より正確に言うと、
知識がある人、経済に詳しい人達は気付いているけど、
その他大部分を占める『一般人』の方々には、
その深刻ムードが感じにくくなっています。
先月8月も全国的に晴天に恵まれ、夏のレジャーは大盛況。
お盆期間は高校野球の甲子園大会も盛り上がり、
夏の暑さが和らいだここ数日からは、とても過ごしやすい季節になってきてます。
実りの秋には多くのレジャー予定が控え、
年末年始には、また多くの楽しいイベントを計画している人も多い事でしょう。
そう、今まで自分たちが過ごしてきた時間と、
まったく同じような、どこか平穏な雰囲気が流れているのです。
本当に、私が言うように、
『日本の財政』は危機的な状態なのでしょうか??
ここにも、皆さんが『危機感』を感じにくくなっている、
1つの『カラクリ』がしっかりと存在しています。
『井上耕太事務所:公式サイト』ブログの、
コアな読者の方々は、これまでも何度かお話しして、記憶にあるかも知れません。
今、日本は、『財政ファイナンス』という経済界の『禁じ手』を使っています。
税収等を含めても全く足りない一般会計予算のギャップを、
毎年、新規に国債発行してまかなっている状態。
日本政府、日本の財政への信用がある程度あり、
これが適切に消化されている状況であれば、事態はそれほど悪くありません。
国としての信用が高く、その利回りにメリットを感じれば、
金融機関や機関・個人投資家も積極的に保有してくれるからです。
しかし、
現実は決してそうはなっておらず、
現在毎年発行している『日本国債』は、一旦市中金融機関に引き取られた後、
暗黙の了解で、中央銀行である『日本銀行』が請け負っているのです。
その金額、『年間約80兆円』ペース。
一般の方々にはあまり馴染みがないかも知れませんが、
日本の中央銀行である『日本銀行』のバランスシートは、現時点で『約500兆円』。
(*日本銀行が保有する資産総額とお考えください。)
これを『キャッシュ:現金』で保有していたら、
まだまだ経済的な『余力』は残しているのですが、
現時点で、既に『約420兆円』は国債・有価証券・ETF消化に充てられています。
つまり、純粋な『現金』としての余力は、後『80兆円』ほど。
もしもこのまま『年間80兆円ペース』の国債買い入れを進めるなら、
残り1年ほどで、買い入れ原資となる資金が底をついてしまいます。
一般的な方々にはピンとこないかも知れませんが、
中央政府によるこの『国債買い入れ』があるからこそ、
財政的には危機的な状況にも関わらず、
国債利回りは低く抑えられ、為替レートも円高水準となっています。
しかし、
それも、かなり近い将来に破綻する。
国債・ETFが、日銀の総資産のほぼ100%買い占められると、
これ以上買い増しすることが出来ない上に、一気に『逆回転』が起こる事が考えられます。
つまり、
国債・有価証券・ETFを、
日本銀行が徐々に(??、そうであって欲しい。)市場に対して放出し始める。
こうなってくると、
これまで意図的に低く抑えられ続けていた国債利回りは上昇し、
債権のデフォルトリスク増大から、一気に『日本円』という通貨の信用は下落。
黒田日銀総裁が円安のデッドラインと定めた、
『1USD=125円』も一気に突破して、本来の円安時代が到来するかも知れません。
日本政府や日本銀行は頑なに否定し続けていますが、
現在、日本は『財政ファイナンス』を実行・継続しています。
現在の日本レベルに財政が悪くなった国々は、
過去、ほとんどの場面で『国債デフォルト』を起こしており、
2000年以降の『国債デフォルト』国を列挙していくと、
コートジボワール、ナイジェリア、インドネシア、ドミニカ共和国、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラなど、枚挙に暇がありません。
こんな状況を知ったとしても、
全体の『9割』以上の方々は、何も新たな行動は起こさないでしょう。
『結局、そうは言っても何とかなるでしょ??』
『て言うか、周りの皆も、特に何もしてないし。』
本当に、日本人の『赤信号みんなで渡れば』精神は、
世界的に見ても、目を見張るものがあると感じています。
でも、それ以外の『意識の高い』『1割』の方々には気付いて欲しい!
現在、日本居住者においては、
『資産運用』によって純粋に資産を増やしていく思考とは別に、
『ジャパンリスク』に対する『備え』の思考も必要と考えます。
今日の私の話を通して、『このままではまずい!』と気付き、
『具体的に、資産形成をスタートしたい!』と感じた方は、
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それでも、『いきなり個人セッションも勇気がない』という方もいらっしゃると思います。
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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
本当に人生は好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております(^_^)★
井上耕太事務所
代表 井上耕太