今日のテーマは『桃太郎が鯨を打ち負かし続ける理由』です(^_^)★
今朝のブルームバーグで興味深い記事が出てました。
私の地元・岡山県の企業年金基金が、
運用リターンでここ数年『鯨』に勝ち続けているという記事です。
『鯨』
経済に明るい方なら、
この名前で『ピンッ!』と来るかもしれませんね(^_^)
運用資産『約140兆円』
世界最大のヘッジファンドと称される、
日本最大の企業年金基金『GPIF』のことです。
『大きいこと=良い』とは言えませんが、
それでも『小さいこと』との違いは明らかです。
・機関投資家の投資条件が適応される。
・自らの動きで、市場にインパクトを与え得る。
などなど。
これだけでも個人投資家レベルから見たら、
とてつもなく大きなアドバンテージですが、
対して、『デメリット』としては次のような事でしょうか。
・スピーディーな動きは出来ない。
・ドラスティックな変化も難しい。
この辺は、『ベンチャー企業』と『大企業』のスピード感の差にも似てますね(^_^)
どちらにせよ、同じフィールドで勝負する場合、
『大きいこと』にはある程度メリットがあって、
『企業年金』の分野でも『GPIF』は有利な立場にあります。
しかし、それにここ数年勝ち続けているファンドがある。
しかも、『井上耕太』の地元・岡山に(笑)
故郷を離れて早14年。岡山県民として誇らしいです(^_^)★
『岡山県機械金属工業厚生年金基金』
地元の機械金属工業212社が加盟する年金基金です。
この基金は、資産運用総額『480億円』とGPIFの『1/3000』ですが、
2009年-2015年の7年間の利回りは年平均で『7.6%』。
同期間のGPIFの利回り『5.3%』を上回ります。
また、今年度前半(2016年4-9月)のリターンは『▲0.5%』ですが、
ベンチマークをGPIFとすると、『+1.85%』とこちらもアウトパフォーム。
なぜ、ここまで成績が良いのでしょうか??
大きな理由は2つあると見ました。
①『海外』に目を向けている。
このファンドの資産配分を見てみると、
『米国資産:5割、欧州資産:3割、新興国資産:1割、日本資産:1割』
すでに経済大国として上り詰めて成熟期を迎え、
どういう理由か世界一『投資』に向かない国・日本を避け、
積極的に海外に資産を振り分けている。
業界的に、グローバルなビジネスをしていたこともあり、
『海外に資産を投入する』と追うことに抵抗が無かったのかも知れません。
対して『GPIF』は、改革が進められたと言っても、
『国内株式』『国内債券』が半数以上を占める状況です。
日本人の多くが、『日本に生まれ、育った』というだけの理由で、
自身の資産のほとんど全てを国内資産・国内保有しています。
しかし、その戦略では勝てないことを、
ここ数年の市場は示し続けているのです。
だから、常々お伝えさせて頂いてますが、
もっと『視点』をグローバルに持とう!『外』に目を向けよう!
②ほぼ、『債券』に投資していない。
これも大きな要因と考えます。
先ほど、ファンドの資産保有割合を書きましたが、
実は、これはほとんどが『株式』での運用です。
世界的に超低金利の時代に入り、
『債券運用』ではそのリターンはほぼ見込めません。
なので、その分野をスパッ捨てる。
『年金』の運用基金なので、
どうしても『守り』の運用をしてしまいがちです。
しかし、それで将来的な資産目減りの『リスク』があるなら、
そのリターンを見極めて積極的に資産を振り分けた。
以上、2つこそが、
『桃太郎』が『鯨』を打ち負かし続ける理由です(^_^)★
これは、個人レベルの『資産形成』にも十分活かせます。
blog読者の皆さんが、岡山県在住で、
『機械金属工業厚生年金基金』に運用委託しているならいいです。
でも、大半の方はそうじゃないと思うので(笑)、
自身でしっかりと『資産形成』をしていきましょう。
ポイントは、今日挙げさせて頂いた2つ。
①『海外』にしっかり目を向けること。
②『リスク』を過度に恐れず『リターン』を狙うこと。
このポイントを満たすだけでも、
ある程度しっかりとした『資産形成』が出来ますよ★
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