『短期楽観・長期悲観』という、『自己中心的』なシナリオ。

今日のテーマは、『短期楽観・長期悲観という、自己中心的なシナリオ』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

『世界的株式市場の逆回転は、いつ始まるのか??』と題して、

『過去最高値更新』等、活況に沸く世界の株式市場において、

市場に内在する『リスク』についてご紹介させて頂きました。

 

 

日本市場も、約30年ぶりの高値圏での推移が続いています。

 

 

昨日の『米国市場』も続伸で終わり、

 

 

代表指数である『NYダウ工業株30種平均株価』は、

『2万8455.09ドル』という、過去最高値を更新する形で終値を迎えています。

 

 

確かに、

 

 

一時よりも、『米中貿易摩擦』による世界経済減速懸念は和らいだものの、

その問題が解決したからと言って、全ての『問題』が解決したわけでは有りません。

 

 

むしろ、

 

 

この10年間、『眠れる獅子』の目覚めとして世界経済を牽引して来た『中国』の、

経済成長・景気減速の影響は大きいと考えられ、今後『低成長時代』が到来します。

 

 

悲しき哉、

 

 

世界には、未だ『発展途上』にある国家・地域が多数存在しているものの、

その該当国が『第二の中国』を迎えるには、インフラ整備等に暫く期間が掛かる。

 

 

そうなると、

 

 

世界全体として、経済的観点では『成熟期』を迎える為、

どうしても、景気動向・経済成長は鈍化してしまいます。

 

 

未だ、

 

 

『株式市場』を中心に『熱狂ムード』が続くことは、先日述べた通りですが、

『お祭り騒ぎ』の最中ながら、投資家は『及び腰』になっている現状だと予想します。

 

 

繰り返しになりますが、

 

 

市場が、いくら『熱狂ムード』に包まれていようとも、

『実体』との乖離から生じた『歪』はどんどん大きくなり、

様々な場面を通して『小さなサイン』は発信され続けます。

 

 

その1つが、

 

 

加熱する『株式流入』と並行して起こっている、資金の『債券流入』で、

相反する2つの現象が、同時並行で起こっている状況は『異次元』です。

 

 

この辺り、

 

 

米・投資大手バンガード・グループのエコノミストも警戒を強めており、

来年の『投資的格債』平均リターンは、大幅下落すると予想しています。

 

 

先週金曜日(12月13日)現在、

 

 

2019年の年間リターンが『14.6%』と堅調維持する同市場ですが、

来年後半からの落ち込みを受けて、2020年リターンは『2.5ー3%』を予想。

 

 

この数字は、

 

 

世界レベルに影響を及ぼす『経済危機』が起こった年を除いて、

例年通りの経済推移を見せる年の『平均値』から、半分ほど下落したものです。

 

 

更に、

 

 

総合的な『経済予測』において、バンガードが周囲より楽観している事を見ると、

実際の景気動向はこの指数よりも厳しく、更なる落ち込みを見せる可能性も高い。

 

 

実際、

 

 

『10年間』が1つの基準とされるクレジット・サイクルにおいて、

直近10年間で『大きな下落』は起こっておらず、この観点からも、

次なる『経済的有事』は、いつ起こってもおかしくない時期に入りました。

 

 

しかし、

 

 

バンガードの見解として、クレジット・サイクルは『最長17年』であり、

現時点においては、『サイクルは持続可能』との見方を示しています。

 

 

それでも、

 

 

流石に、今後2年間での『利回り大幅上昇』を見込むほどの楽観はしておらず、

経済はリフレ下にあり、債券利回りは『緩慢なスティープ化』を迎える予測です。

 

 

『スティープ化』

 

 

一般的に、『短期金利』と『長期金利』の利率差拡大を示す言葉ですが、

この状況こそが、人間の『自己都合シナリオ』を端的に表していると感じています。

 

 

シンプルに、

 

 

『スティープ化』が起こる、最も『典型的な状況』としては、

『短期金利』が減少し、『長期金利』が増加する場合が考えられますよね。

 

 

単純に考えを進めて、

 

 

『金利』が減少する場面では、市場が『リスク』を低く評価している状況であり、

反対に、それ(金利)が上昇する場面は、『リスク』を警戒している事の現れです。

 

 

そして、

 

 

前述の場合、『短期金利』が減少するのは、短期市場を楽観視しており、

反対に、『長期金利』の上昇は、長期的な市場の下落を予測している状況なのです。

 

 

つまり、

 

 

『長期市場』としては、いつかどこかのタイミングで『大幅下落』すると見るけど、

多くの人間が『それは、今じゃない』と考えて、短期市場を楽観しているという事。

 

 

私も含めて、人間は、どこまでいっても『浅はか』ですね(笑)

 

 

いつ何時(なんどき)でも、『自分の都合』の良いように考えてしまいます。

 

 

しかし、そのような『楽観論』は、絶対に通用しません。

 

 

市場が『リスク』を孕んでいることをしっかりと理解し、

冷静な視点を持って、『資産形成(投資)』に臨んでいきましょう。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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