『資産形成スペシャリスト』、井上耕太です★
先日の記事では、
『国内の情報だけでなく、外側を見よう！』という話をしました。
私たちが日常的に目にする情報は、
『日本』国内に限定されたものがどうしても多くなる。
しかし、グローバル経済の昨今、
そのような『限局的な』情報だけに触れていては、
今後の世界の流れを推測することは不可能です。
昨日は『ギリシャ』の例を挙げました。
昨年はあれだけ騒がれてニュースを席巻していたのに、
今となってはネット検索にも全く引っかかってきません。
おそらく、政府が意図的に情報統制してるんちゃうかな？？
なんせ、『報道の自由度』ランキングで『72位』の国です。
この情報も鵜呑みにする訳にはいきませんが、
『独裁国家』『明らかな情報規制』国家よりも順位が低いのは興味深い。
どちらにせよ、今の『ギリシャ』の状況は、
日本政府としては国民に知られたくない情報ではあります。
それで、日本ではなぜかトップに来ないニュース。
今夏オリンピックが開催される『ブラジル』の話題です。
日本では『リオ五輪代表が誰になるか？』が１番の関心ごとですが、
皆さん、現在この国が深刻な『経済危機』に見舞われていることをご存知ですか？？
ブラジル政府にる24日の発表では、
『失業率』が昨年12月から今年2月までの短期間に『10.2%』に激増。
昨年同期の失業率は『7.4%』だったのに対して、
現段階では失業者総数『1,000万人』、1年前に比べ『300万人』もの人の職が失われました。
更に、賃金は『約4％』目減りし、インフレ率は高水準にとどまっている状況。
景気は今後も悪化の一途をたどる苦境に直面している一方で、
政府会計の粉飾疑惑に絡む、
ルセフ大統領の弾劾請求などの政治危機にも見舞われており、
世界的にはこちらはトップニュースで取り上げられてます。
日本では少し前に『東芝』の話題が席巻しましたが、
こちらは『国家』を挙げて『粉飾決算』をやってしまったんですね。
『善い』『悪い』とは別の話として、
事実、『大きなお金』が集まるところは『粉飾』の温床になる。
また、現在のブラジルの経済成長率をご存知ですか？？
『概算』でもいいです。
僕は、確認するまで知りませんでした。
2015年、ブラジルの国内総生産（ＧＤＰ）はその前年比で3.8%『縮小』し、
中央銀行は今年の成長率は『▲3.5%』とさらなる縮小を予測しています。
更に確認すると、ブラジルの人口は『約2億人』で世界第5位、
GDPもUSD換算で『年間2兆USD』をオーバーしており世界トップ10入り。
この国に大きな衝撃が走るとなると、
その影響力は『ギリシャ』どころの騒ぎではありません。
政治的にも、現大統領の弾劾決議の是非を問う採決が５月にも予定されており、
もしこれが上院が可決した場合、大統領の職務が停止されるようです。
更に、ルラ『前』大統領の関与が指摘される、
国営石油会社ペトロブラスなどを舞台にした汚職疑惑でも揺れているようで、
全国で大規模な政府批判デモが続いているようです。
まさに、『経済的』にも『政治的』にも、
最悪な状態で『オリンピック』が開催されます。
次の『オリンピック』候補地の国として、
この国の今後の動向は注視しておく必要があると考えます。
開催中の『17日間』は、お祭り騒ぎなのでどうでも良いです。
そんな短期間中であれば、何とか乗り切ることも出来るでしょう。
問題は、『その後』です。
この国の国内で、『経済』はどのように動くのか？
国民の生活は守られるのか？世界に対する影響は？
『明日は我が身』です。
『外側』もしっかり目を向けて、将来を読むようにしましょう(^_^)★
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