今日のテーマは、『ソニー生命架空契約事件から見えてくる、保険業界の謎』です。
ここまでストレートなタイトルを出す事も、最近は減って来ましたね。
数年前であれば、
公式ブログをご覧頂く方も限られていたので、
自身が感じたことを、より素直に表現して記事にする事が多かったように思います。
しかし、
お陰様で、多くの方々から認知頂き、ご覧頂く過程で、
(昔よりは)『世間の目』を気にしながら書く機会が増えました(笑)
ただ、
私自身の基本的なスタンスは全く変わっておらず、
特に、個人セッションを受講して下さる方々に対してですが、
『顧客利益』を最優先して情報提供して行きたいと思います。
『銀行員の提案は、聞かないほうが良い。』
『証券会社が掲げる推奨銘柄を、買ってはいけない。』
『保険営業マンの言われるがままに、契約を進めない。』
『マイホームは、買っても良いが、負けを覚悟して買う。』
これらは、
『資産形成』を実現できる『お金持ち』の方々の中では『当たり前のこと』なのですが、
利害関係が反する方々(上記業界の方々)がいるので、バッシングは強まります。
『井上耕太事務所:公式サイト』はオウンドメディアなので良いのですが、
SNS的なメディアでは、こういった記事は削除される傾向にありますね。
これは冒頭に1つ皆さんへのお願いなのですが、
『井上耕太事務所:公式サイト』の『お気に入り』登録をして頂けたら幸いです。
アメブロ、Facebook等で配信されなくなっても、
この公式サイトが存在する限り、私の記事は永遠に読むことが出来ます。
私もお役立て頂けそうな記事を書いていきますので、
今後とも、継続してご覧頂き、楽しんで頂けたら幸いです。
『前置き』が長くなりました。
本題に戻って、話を進めていきますね。
最近、次のようなニュースが出てきました。
『金融庁、生保の完全歩合制を問題視』
『架空契約事件でソニー生命に立ち入り検査』
ネットニュース一覧にも掲載されていたので、ご覧になった方もいると思います。
簡単に粗筋をご紹介させて頂くと、
要は、ソニー生命保険所属の社員(少なくとも2人)が、
顧客に架空の保険契約を結ばせ、現金をだまし取っていたという『事件』です。
なかなか、衝撃的な話ですよね(笑)
契約者からしたら、契約を交わしたと思っていた保険が、
全く存在せず、保険料(と思って支払っていたお金)がそのまま『ポケット・イン』していた、と。
昨年7月に顧客からの問い合わせで発覚した最初の事例では、
香川県内で営業担当だった当時社員が、
2009年9月~17年4月、6人の顧客と架空の生命保険契約を結び、
全期間合計で『1億3521万円』もの金額をだまし取っていた、と。
さらに、
それに続いて9月には、また別に、広島県内勤務の当時社員が、
上記と同様の手口で複数の顧客から総額『数千万円』をだまし取っていた事例も判明。
(*この社員は、今年、2018年1月に逮捕されているようです。)
外資系生保や新参生保の営業マンは『フルコミッション』で働く方も多く、
(自身の支出に対して)『収入』が追いつかない場合、
『このような方法で、(生活費を)補填していたのではないか』と考えられています。
確かに、
『生活費』が足らないのは深刻な問題でしょうが、
だからと言ってこんな事をされたら、たまったものではありません。
金融庁は、一連の事件を受けて昨年秋から検査官をソニー生命に派遣し、調査を進め、
5月末までに検査を終え、問題があると判断した場合は業務改善命令を出す予定のようです。
日本人は、『保険』に対して『過度な神話』を抱いた、世界でも類稀なる国民です。
残念なことに、
『メディア・コントロール』のされやすさ世界一という特性も手伝って、
海外諸国では見向きもされない『競争力の低い(顧客利益のない)保険』が、
何故か、日本市場ではばか売れしているという『珍現象』も起こっています。
大学を卒業して新社会人をスタートすれば、
どこから湧いてきたか分からない『保険のおばちゃん』が突然現れ、
『あなたも大人になったんだから』という意味不明なクロージングで『保険』を勧めます。
結婚もしておらず、子供をはじめとした扶養家族無しの人間に、
本当に『生命保険』が必要かいささか疑問ですが、
この『GNP営業』により、多くに方々がコロッと落とされてしまいます。
この例はまだマシな方で、
子供が若いうちから、我が子に『生命保険』を懸けている家庭はさらに最悪です。
前述もさせて頂きましたが、
『国際競争力』が低く(顧客利益が乏しく)、
支払い元本に対する返戻率が『雀の涙』の保険に、加入する理由を私は見つけられません。
(*国際競争力のある、海外で売られている保険については、異なる意見です。)
『(不必要な)生命保険』『がん保険』『医療保険』『所得保障保険』etc.
保険会社も、その商品市場が飽和されるごとに、
新たな『リスク』を掘り起こして、あの手この手で契約社に攻勢を仕掛けてきます。
特に、
地方に住む方々を中心に、日本人は『お人好し』が多いですが、
現代において、『賢くなる事』は自らのみを守る上で必須のポイントだと考えます。
今回取り上げられた『ソニー生命』や、外資系生保のフルコミッション営業マンなど。
既にご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、
もともと金融業界出身ではなく、各業界のトップセールスマンが集結する事が多いものです。
*この事からわかるのは、彼らは『営業』のプロであって、
『顧客資産』を増やすプロではないという事です。
彼らは、各業界から引き抜かれて入社し、
まず、会社から『猶予期間』として『3ヶ月』ほどの時間が与えられます。
この、最低保証される給与が支給される移行期間を経て、
準備期間に勝ち取った契約からのコミッションで『生活費』を得るようになるのです。
だから、
身内がこの業界に転職したとしたら、
スタート時の『保険勧誘』の熱烈さは凄まじいものがありますよね。
概論として、1つ皆さんにお伝え出来るとこは、
私が見てきた経験上、保険営業マンでどんなに収入が高かろうと、
実際に、本当に自ら『資産形成』に成功している人はほぼ居ません。
BMWやメルセデスに乗っていようが、高級ブランドのスーツに身を包もうが、
ゼロハリやTUMIのキャリケースを引いて来ようが、高級ラウンジに案内されようが、、、、。
(もしかしたら)皆さんが崇めている『出来そうな営業マン』は、
保有資産も数百万円程度で、自動車・住宅ローンまで考慮したら、
『債務超過』に陥っている人間かも知れないのです。
(*実際、これはほぼ100%の事例で当たっていると考えます。)
そんな人間に、果たして『お金』のことを聞きますか??
私のクライアントさんが全国から大阪までお越しになり、
私の面談を希望してくださる理由は、、、、、、、、想像にお任せします。
『保険業界』について感じる事に、もう1つ『大きな疑問』があります。
『MDRT』
皆さん、この資格は耳のされたことはありますか??
『Million Dollar Round Table』の頭文字略で、
日本では『百万ドル円卓』などとヘンテコな日本語に訳されます。
要は、
手数料収入として年間『約1100万円』ほど稼ぐ集団に与えられる称号なのですが、
(*入会基準は年により異なる。米ドルベースで示され為替レートも指定。)
この『資格(?)』を保有する営業マンは『これ見よがし』に誇示してきます。
そして、
それを見た顧客(契約者)も、水戸黄門の印籠が如く平伏すわけですが、、、、。
これ、『真っ当な思考回路』で考えて、おかしくないですか??(笑)
『MDRT』を保有している保険営業マンという事は、
要は、『契約者から手数料を多く貰っている』事の証明な訳です。
*『MDRT』入会基準が、手数料を基準として決定していることがそれを示しています。
それにも関わらず、
保険営業マンサイドは『多くの手数料を取ってます!』と印籠を掲げ、
支払う側の契約者サイドは、自ら彼らの給料を支払う側なのに『ははぁ〜』と平伏す。
他業界のビジネスでは有り得ないことですが、
これも『保険業界』特有の『摩訶不思議』な慣例になっています。
何が言いたいか??
皆さん、『保険』に対する、『過度な信仰』をやめましょう。
確かに、
生起確率はとても低いかも知れませんが、そのイベントが起こった際、
重大なインパクトを与える『ブラックスワン』には保険が必要です。
『自動車保険』『火災保険』『海外での医療保険』etc.
こういったものは、予め入っておいて問題はないですよね。
ただし、
多くの日本人がごっちゃにしてしまっていますが、
『保険(リスクヘッジ)』と『資産形成』は全く別次元の話なのです。
世界ナンバーワン投資家のウォーレン・バフェットは、
NY金融街から距離を置き、地元・オマハで活動していることが有名な人物です。
その(オマハを拠点とする)理由として、バフェット自身は、
『金融街ほど、摩訶不思議な街は存在しない』という言葉で表現しています。
『ロールスロイスで乗り付けた顧客が、地下鉄で出勤した会社員にアドバイスを求める場所だ』、と。
(*お金持ちが、一般人に資産形成の支持を仰ぐなど、馬鹿げている。)
これが、こと日本では、『保険』においても成立していると思うのです。
皆さん、『保険会社』『保険営業マン』は、神的な存在では決して有りません。
むしろ、
彼らが日本国内で販売しているのは、国際金融の観点で見れば、
海外の人は理解する事のできない、『競争力の低い商品』です。
『ソニー生命』の話からだいぶ派生してしまいましたが(笑)
皆さんが、『真の資産形成』に向けて、着実に行動されるのを願います。
『真の資産形成を、着実にスタートしていきたい!』という方に最適なセミナーを、
今月は4月24日(火)19:30スタートにて大阪・梅田で開催します。
■2018年4月24日(火)開催!つみたてNISAポイントまるわかりセミナーin大阪・梅田■
>>>>セミナーご案内ページはこちらをクリックください<<<<
今年(2018年)1月からスタートして有効な新制度、
『つみたてNISA』をわかりやすく解説するセミナーです。
『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
人生は、本当に好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております。
セミナーを受講する間でもなく、
『今すぐ、資産形成をスタートしたい!』という方は、
ぜひ勇気を持って『お金のセッション』を受講してみてください。
井上耕太事務所
代表 井上耕太