今日のテーマは、『世界ナンバーワン投資家が抱える贅沢な悩み』です。
停滞気味であり、かつ、それでも堅調な世界経済にも関わらず、
それでも、公式ブログで取り上げたいネタは日々出てきますね。
『経済』には『政治』が絡むことが多分にありますが、
その『経済』を司るのが『人』である以上、
日々の変動はどのような状況・時代においても出てきます。
世界的にトピックスになっている事柄もありますが、
今日は、一旦そちらは無視して、1つコアな報道に注目しました。
『バークシャー・ハサウェイの手元現金が1110億ドルに増加。』
『自社株買いの可能性を巡る議論が活発に。』
『投資』に明るい方々はご存知かと思いますが、
『バークシャー・ハサウェイ』というのは、
投資家ウォーレン・バフェット氏がCEOを務める世界的投資企業。
元々、
斜陽産業であった『紡績業』として機能していた会社ですが、
様々な企業の内在的価値を見抜くことにより、割安株を発見し、
その企業を傘下に納める手法で一時代を築くことで『投資会社』として生まれ変わりました。
バフェット自身が『師』と仰ぐベンジャミン・グレアムの手法を、
独自にアレンジしたこの手法は、『バリュー投資』と言われています。
奇しくも、
『バフェット最大の失敗』と言われる『バークシャー(という企業の)買収』でさえ、
『成功例』に変えてしまう辺り、世界ナンバーワン投資家の『凄み』を感じてしまいます。
1965年創業で、現在までに『50年』以上の時間が経過しますが、
この期間において、年率換算の平均リターンは『約20%』に及びます。
無論、
これだけの長期間、持続的に『結果』を残し続けた投資家は存在せず、
その事実が、彼が『投資の神様』として崇め続けられている所以です。
その『バークシャー・ハサウェイ』が、現在、『贅沢な悩み』を抱えています。
冒頭でも報道のタイトルをご紹介させて頂きましたが、
手元資金が『1110億ドル』に迫り、新たな投資先の選定に頭を捻っているようなのです。
最も可能性が高い選択肢とされているのが、
『バークシャー・ハサウェイ』自身に投資する『自社株買い』というもの。
しかし、
直近の『四半期決算』が好調さが裏目で株価が割高である可能性があり、
事実、バークシャーの『クラスA株』は8月6日時点、
前営業日比2.3%高の31万1805.50ドルで取引を終了しています。
もしこの方法を実行するのであれば、
『バークシャー』は『内在的価値』を自ら算出し、
将来的に顕在化する『本質的価値』が、現在の『取引価格』を上回ることを示す必要があります。
バフェット始め、彼の右腕チャーリー・マンガーは、
株を所有する企業の価値向上に務めてきた訳ですが、
『自社株買い』という手法に限れば、それがジレンマを生んでいる状況です。
バフェット自身、
時に『独特な表現』で、その状況を言い表す事がありますが、
『手元資金』が潤沢にも関わらず、『投資先』に苦慮する今の状況は、
彼の言葉で言う『セックスしたいのに無人島にいる気分』でしょうか。
『1110億(米)ドル』と言うと、大き過ぎてよくわかりませんが、
日本円換算で『約12兆円』にものぼる巨額な資金です。
当然、
このような『大きなお金』の動向は市場に影響を与えるので、
今後も、暫くは注視して行くのも面白いかも知れませんね。
『バークシャー』自身、上場している企業である事に変わりないので、
市場、投資家から、常に『(経済的な)成長』を求められる立場にあります。
バフェット自身は、
100回輪廻転成を繰り返しても使い切れない『お金』を既に手にしていますが、
『世界ナンバーワン投資家』である状況が、彼を市場から退出出来なくさせています。
そう考えると、『お金持ち』になったらなったで、
私たちとは違ったレベルで『悩み』は一生尽きないものですね。
それで、
日本人の多くは、彼の『悩み』など一生遭遇することもなく、
また違ったレベルの『悩み』に囚われて一生を過ごします。
『お金がない!』というのは最も切羽詰まった問題かも知れませんが、
それは、本人の努力以外に救いようは無いので、自身で解決する必要があります。
次のステップになると、
『お金は持っている』けど、『投資する勇気がない』というものでしょうか。
日本全体で見ると、
過大評価されて換金不可能な『不動産資産』を除いて、
保有する『金融資産』の約8割ほどが『現預金』で保有されている有様です。
これはあくまで『平均』なので、
一般的な『日本』の世帯を見ていくと、実態としては、
保有する『金融資産』のほぼ100%近くが、
『現預金』という世帯も少なくないのではないでしょうか。
100歩譲って、
保有する金融資産が『10億円』というのであれば、
『取り崩し戦略』でも定年退職後の「リタイア生活』を歩んでいけるかも知れません。
しかし、
『貯蓄ゼロ世帯』が国内全体の20%を占める現状を考えると、
『保有資産100億円』というのは、『夢物語』にもなりません。
そして、
『人生100年時代』に突入したにも関わらず、
まだまだ定年退職が『60歳』『65歳』の現状を考えると、
『投資』する事なしに人生を完走するのは不可能に思えます。
前半部分でご紹介した『バークシャー』の事例は、
既に目一杯投資しているにも関わらず、『手元資金』が残っている状況でした。
でも、
多くの日本家庭は『投資する事なく』『手元資金を残している』ので、
既存の社会保障システムが崩壊しつつある現状から考えると、
この『人生戦略』で、私たちが一生を完走していくのは不可能です。
今、日本人の多くの方々が抱える『悩み』は、
決して『手元資金が潤沢にある』バークシャーのそれではなく、
『投資を恐れて、行動する事が出来ない』というものなのです。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太