今日のテーマは、『日本国債の無限ファイナンスは、未来永劫可能だろうか??』です。
昨日は、『ベネズエラ』に起こる惨状をご紹介しました。
少しだけ振り返ると、
2008年以降3回目の『デノミ』を実施した同国では、
直近13年間で、通貨価値が『14桁』暴落しています。
実に、『100兆分の1』の切下げですから笑えません。
シンプルに、『国民資産の没収』と考えて良いでしょう。
もしも、
あなたが、通貨単位として『100兆』保有していても、
13年間に渡るデノミ政策により『1』に切下がります。
仮に、
通貨単位が『日本円』であれば、『100兆』のそれは、
一生涯を掛けたとしても、到底、使い切れない金額です。
しかし、
デノミを3回実施した後の『1円』という数字であれば、
何か購入することすら出来ず、消費税の足し程度ですね。
兎に角、天文学的な規模の通貨価値下落が起こりました。
もしかしたら、
日本人にとっては『デノミネーション』という言葉すら、
日常では聴き慣れず、認知率の低いものかも知れません。
実際、
独立系FPとして面談する際、その言葉を出した場面でも、
『正しく認識している』人は、ほとんど皆無と言えます。
ただし、
今回、ベネズエラで敢行された『デノミネーション』は、
世界経済全体を見回した時、決して珍しいものでは無い。
事実、
国家主導の『通貨価値切下げ』は、21世期に入っても、
ベネズエラ以外に、複数の国々が経験しているものです。
トルコ、アルゼンチン、ジンバブエ、北朝鮮、などなど。
直近で、世界的インパクトが最も大きかったイベントは、
20世紀末に起こった、ロシア危機の際の切下げですね。
兎に角、『普通にあること』と認識しておいてください。
確かに、日本はGDP世界第3位を誇る『経済大国』です。
また、
対外純資産『300兆円』を遥かに超える債権国であり、
この数字は20年近く『世界No. 1』を記録しています。
しかし、
一方で、健全化とかけ離れた財政運営を強いられており、
新たに発行される国債は、毎年毎年、積み上げられます。
現時点、
『財政ファイナンス』の禁じ手による延命措置中ですが、
この『無限ファイナンス』も、未来永劫続けられません。
近年では、
中央銀行(日本銀行)による買い入れも鈍化傾向にあり、
同行による累計保有額も『540兆円』を頂に下落傾向。
中央銀行と言えど、財源は『無限』ではありませんから、
保有がピークに達すれば、いつかは市場に還流させます。
もしかしたら、その時期は想像以上に早いかも知れない。
実際、
新内閣発足直後、債権市場にはちょっとした動揺があり、
理由は『2.45』という著しく低調な『応札倍率』です。
これは、
単純に、『応札額』を『落札額』で除して求める数字で、
前述『2.45』は、2015年以来6年超ぶりの低水準。
それは、
そのまま『日本国債』の需要の低さを表しており、目下、
中国発・不動産リスクに揺れる市場においても異例です。
直近、
日米両国のみならず、世界的に株式市場は下落しますが、
通常の理屈で考えれば、『債権需要』が高まっても良い。
しかし、
この状況においても『求められていない』ということは、
如何に、『日本国債』が消化が厳しいかを投影している。
古今東西、『自然の摂理』に逸脱することは続きません。
それは、国家の運営、経済の分野においても、然りです。
日本国債を活用した『無限ファイナンス』は成立しない。
永遠に借金し続けることが可能なのであれば、世の中に、
個人レベルで、これだけの『困窮者』は存在し得ません。
私たち日本国民も、冷静な思考回路が求められています。
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