今日のテーマは、『2022年、古典的手法の身代金誘拐は成立するか??』です。
直近、
『身代金誘拐』を題材にしたドラマが人気を博しています。
エンターテイメントにも多様性が見られる現代に関わらず、
初回放送から毎回、リアルタイム視聴率2桁(10%)超。
自らの子供を誘拐された主人公が、交渉人を務めることで、
意図せず、犯人サイドに加担してしまうというストーリー。
手法としては古典的で、
なぜか全額『キャッシュ:現金』として用意した身代金を、
人間を介して、物理的に運ぶことで受け渡ししていきます。
システム的に、昭和時代の『3億円』事件と同じですよね。
果たして、現代的に、この犯罪は成立するでしょうか??
恐らく、
読者の皆さんもお察しがつく通り、その解答は『否』です。
即、足が付いてしまう為、瞬時に解決すると予想されます。
勿論、
皆さん、そのような事は百も承知で、現実的理屈ではなく、
登場人物の、人間模様に引き込まれていると理解しますが。
先日、
世界最大規模の『サイバー攻撃集団』の活動実態が判明し、
現代版『身代金誘拐』の一端を垣間見ることが出来ました。
悪名高き、
『ランサムウェア・ウイルス』で企業システムを攻撃して、
回復させることを条件に『身代金』を要求するというもの。
この手法より、
直近約1年半の僅かな期間、暗号資産(仮想通貨)として、
日本円換算で『100億円超え』の調達に成功しています。
また、
『身代金』として受け取られた、暗号資産(仮想通貨)は、
600口座を超える資金移転により追跡を免れていました。
所謂『マネーロンダリング(資金洗浄)』というものです。
確かに、
この方法ならば、物理空間で考えられるミスも起こり得ず、
『身代金』を受け取るまで、人質維持コストもありません。
さらに、
交渉相手も『個人』から、『法人:大企業』に変わるため、
『身代金』として要求できる金額も、確実にアップします。
冒頭、
ドラマを例にとってご紹介した『古典的身代金誘拐』とは、
経済的規模も、ロジック的な複雑さも大きく異なりますね。
2022年、現実世界で起こる『身代金誘拐』はこれです。
ただし、
ここでは、デメリットばかり強調されてしまう『現金』が、
存在しなくなるかと言えば、そのような事も有り得ません。
何故なら、
完全に達成してしまうと、政治家の先生方も都合がわるく、
世の中、凡ゆる物事・分野に共通して『遊び』は必要です。
2022年、
経済的観点でも『リアル』『バーチャル』は混在しており、
そてぞれに、メリット・デメリットが表裏一体で存在する。
先ずは、事実を理解して、ルールを正しく把握することで、
あなた自身も、『現代社会の歩き方』が見えると思います。
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