今日のテーマは、『国内銀行の外貨預金で、果たしてジャパン・リスクは回避できるか??』です。
目下、『日本円安』が留まる所を知らず進行しています。
9月6日付、
対米ドルとしては『141円台』を突破する水準になり、
1998年以来、24年ぶりの領域に足を踏み入れます。
今年(2022年)年初、
『1米ドル=115円前後』で推移したことを考えれば、
8ヶ月程で『約20%』もの価値が失われたことになる。
もし仮に、
あなたが、資産を『日本円』にフル・ベットしていたら、
数字上(円建て)の変化なく、20%が吹き飛びました。
『20%課税』が為されたと言って良いかも知れません。
上記では、
『もし仮に』の枕詞を附しますが、とても残念なことに、
日本人全体『ほぼ100%』に当て嵌まる状況でしょう。
『数字上』は変化無しでも、『実質』として目減りする、
世界基準での常識に、どれだけの日本人が気付くかです。
ただ、
幸か不幸か、直近での『円安進行』の加速も手伝ってか、
外貨預金口座の開設・預入が活性化していると言います。
実際、
昨年(2021年)1年間の月間平均値と比較したとき、
単月の預入額が『10倍』に達する銀行もあるのだとか。
『預入れ総額』としても、
これまでの『2倍』の数字に匹敵する金融機関も存在し、
まさに、国内銀行:外貨預金は『活況』を呈しています。
今年に入り、
覇権国・米国による政策金利『利上げ』が加速した結果、
米ドル定期6ヶ月ものは金利『年率2.00%』まで上昇。
更に、
預入れ期間がより長期になる1年もの、5年もの等では、
利率が『年率3.50%』まで上昇するようになりました。
確かに、
相変わらず『実質0%』にへばり付く円預金と比較して、
『利回り』という観点でも、メリットがありそうですね。
この傾向は、暫くの期間、継続することが考えられます。
ここでは、
外貨保有を始める上で、タイミングが適切かという事や、
往復の『手数料』に対する疑問点は一旦置いておきます。
それ以上に、
お伝えしたいことは、国内銀行:外貨預金という行動が、
『ジャパン・リスク回避』という視点で適切かという事。
ここで、
私が考える『ジャパン・リスク』とは、長期間にわたり、
日本国が積み上げ、抱え続ける『国家債務』のことです。
もし仮に、
このまま、日本が『借金まみれ』の状態だったとしても、
『経済的有事』が起こらなければ、適切かも知れません。
しかし、
それ(有事)が起これば、たとえ『外貨預金』と言えど、
国内金融機関で管理される資産は、差し押えの対象です。
それでは、数字上は増えても、まったく意味ありません。
仮に、
そのリスクが『10%』でもあるのだとしたら、私自身、
その『手段』を選択する気持ちには、さらさらなれない。
資産形成に臨む上で、それを念頭に置くことも必要です。
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