今日のテーマは、『今日の常識が、明日の非常識となり得ることを知ること』です。
人は、自らの僅かな経験則から物ごとを判断しがちです。
原則として、
ファーストアプローチの際、身に付いてしまった印象は、
余程インパクトある出来事がない限り、書き換わらない。
例えば、
2022年現在も、日本人の大半が抱いているであろう、
『日本は、世界水準の経済大国だ』という思い込み然り。
同様の事例では、
『日本円』というローカル通貨が、価値が保たれており、
世界的にも、経済の主要ポジションを占めるというもの。
一旦、
2つとも意見を肯定したとして、どちらも成立したのは、
20世紀後半から現在に至るまで、直近40年ほどです。
そして、
『常識:世間一般の共通認識』は、実際は変化していて、
時間の経過と共に、成立しなくなっているもの事実です。
例えば、
先ほど『日本は世界水準の経済大国』と表現しましたが、
これは、2022年現在も、本当に成立しているか??
残念ながら、
平均賃金の指標は、先進7カ国(*)プラス韓国の中で、
『最下位』に甘んじ、30年前の水準から変わりません。
*米、英、日本、イタリア、ドイツ、フランス、カナダ。
もしかしたら、
意識・無意識に関わらず、未だ、日本人の殆どの方々が、
経済的観点で、お隣『韓国』を下に見ている事でしょう。
実際、
私自身、学生時代を過ごしていた四半世紀も前であれば、
通貨ウォンは低価値で、賃金も歴然たる差がありました。
しかし、
今や、『平均賃金』の指標では完全に抜き去られており、
海外諸国から見た序列は、日本人が描くそれと真逆です。
また、
かつて、米国に次ぐ世界第2位に位置したGDP(*)も、
増加スピードは緩やかで、もはや停滞している状況です。
実際、
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の名残など存在せず、
一人あたりの創出価値は、主要先進国間で下位グループ。
かつて存在した『今日の常識』は、書き換えが必要です。
更には、
『有事の際の日本円』の言葉も死後になりつつあります。
むしろ、
その言葉が成立した2000年代、学生だったZ世代は、
その概念があったことすら、知らない人が殆どでしょう。
米国市場の代表指標・NYダウが3万ドルの大台を割込み、
日本市場・日経平均も低迷する、正に株式市場の『有事』。
以前からお伝えする通り『ドル一強』時代が続きますが、
世界で最も負け越すのが『日本円』という状況ですよね。
ここでも、かつて正しかった『常識』が変化しています。
前述した『今日の常識』が、成立していた時代(過去)、
資産を円建て・国内保有することは合理性がありました。
しかし、
それが『明日の非常識』になる今、正解は不正解になり、
その行動には、どこにも『合理性』など見当たりません。
日頃からアンテナを張り、
『今日の常識』が非常識に転換したことを敏感に察知し、
新たなルールに則り『行動』を変化させる事ができるか。
人生全体にも通じますが、資産形成においても重要です。
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