iDeCo(個人型確定拠出年金)対象者拡大が表す、本質的な意味は何か??

今日のテーマは、『iDeCo(個人型確定拠出年金)対象者拡大が表す、本質的な意味は何か??』です。

 

 

2022年10月、世間的には大きく報道されませんが、

iDeCo(確定拠出年金)の対象者が大幅拡大されました。

 

 

元々、

 

 

2017年度の法改正で企業型との併用は可能でしたが、

企業側の規約変更が必要等、実質的に機能していません。

 

 

今回、

 

 

この労使合意が不要となり、また、双方の掛け金配分も、

調整可能となったため、制度利用者増加が見込まれます。

 

 

実際、

 

 

現行の制度利用者230万人に対して、制度改正に伴い、

併用可能な企業型DC加入者は780万人にも上ります。

 

 

iDeCoについて、

 

 

資金拠出、運用益、受取時の税的メリットは多くあるが、

お伝えしたい本質と異なる為、制度説明は他に譲ります。

 

 

問題の本質は、

 

 

何故、このような制度改正が行われるかという点であり、

何故、政府はこのような動きを強めるのかという点です。

 

 

今更ですが、

 

 

話題とするiDeCo(個人型確定拠出年金)は、年金同様、

一般的に『リタイアメント・インカム』に分類されます。

 

 

つまり、

 

 

一般的概念で考えれば、皆さんが『定年退職』を迎えて、

『老後の生活』を送っていく上で、原資となる資産です。

 

 

ただし、

 

 

『公的年金』と異なるのは、拠出資金とその運用成績が、

良くも悪くも、自らの将来に直接的な影響を与えること。

 

 

年金制度の『積立方式』と言えば分かり易いでしょうか。

 

 

対して、

 

 

現行の年金は『賦課方式』ですから、私たちの保険料は、

間接的に、現在の受給対象者(高齢者)に支払われます。

 

 

言うなれば、『自転車操業』にも近い形式なのですが、

確定拠出年金は、拠出資金を自らが受け取る制度です。

 

 

話を戻すと、

 

 

何故、日本政府がこのような制度改正を行うかと言うと、

公的年金が、将来的にアテにならない事の意思表示です。

 

 

直近でも、

 

 

年金保険料・納付期間の5年間延長が議論されていたり、

制度の維持・存続について、キナ臭い動きも出ています。

 

 

しかし、

 

 

このような状況にも関わらず、年金に関する関心は低く、

50代の大半が自らの受給額を把握しないという事態も。

 

 

直近では、

 

 

雇用の流動性が高まるにつれて、現時点で約110万人、

約2400億円の年金原資が放置されているとの試算も。

 

 

自らの将来に対して、無関心な人が多い事を物語ります。

 

 

久しぶりに使うフレーズですが、2022年以降の時代、

それぞれが自助努力での資産形成は『常識』になります。

 

 

そのことを自覚して、投資にも励んで頂けたら幸いです。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

【活動実績】
・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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