今日のテーマは、『資産形成を実現する上で、日本人が取り戻すべき経済感覚』です。
恐らく、
コアな読者の方々はご理解頂けると思いますが、私自身、
以前から、公的年金システムに否定的な立場を取ります。
現代と比較して、
時代背景が大きく異なる時代に基礎部分を作った制度は、
急速な変化に対応することが出来ず、形骸化しています。
もしも、
あなたが老後(退職後)の経済基盤を年金依存するなら、
そのライフプランニングは、即刻、見直したほうが良い。
今後も、
一人あたりの受給額が、年々減少の一途をたどる制度に、
ファイナンスの観点で魅力を見出す方が困難に感じます。
この主張は、これから一生涯変わることはないでしょう。
にも関わらず、
世間には、未だに『公的年金制度』を奨励する輩がおり、
それを軸に据えて老後を考えるよう勧める識者がいます。
恐らく、
彼ら・彼女らも『公的年金制度』の破綻は認識しており、
公共の詐欺師か、政府の息が掛かっていると想像します。
先日も、それに関する、驚愕すべき主張を目にしました。
年金肯定派の某氏曰く、
保険料として支払った総額を、10年で取り戻せるため、
『公的年金制度はとても有利な仕組みである』のだとか。
分かり易くするため、具体的な数字で考えてみましょう。
全国民に共通する基礎年金(国民年金)部分で考えると、
現行、年間の保険料総額はちょうど『20万円』程です。
先日、
納付期間が『45年』に延長される事が既定路線となり、
一生涯での支払い総額は『900万円』に増額しました。
対して、
上記条件を満たす際、満額受給額は『年間80万円』で、
受給開始後、12年目に損益分岐を迎える事になります。
*900万円(保険料総額)<年間80万円✖️12年間。
そして、13年目からまるまる『儲け』になる計算です。
仮に、
寿命の短い男性であっても、平均すると『81歳』まで、
5年間・総額400万円を利益(?)として受取ります。
もちろん、
平均寿命まで生きられない方々も、一定数存在しますが、
確率論で考えて、支払い以上の受給がある可能性は高い。
やはり『公的年金制度』は有利な仕組みなのでしょうか。
もしも、
あなたが、上記の説明を聞いて、納得しているとしたら、
頭の中はお花畑であり、完全に『平和ボケ』しています。
何故なら、
納付開始(原則20歳)から、受給開始(65歳)まで、
『45年間』もの運用期間が完全に無視されているから。
仮に、
最低基準の投資適格債(年率4%)で運用したとしても、
積立形式で、45年後のリターンは対支払総額の約3倍。
分かり易く言うと、
受給開始(65歳)時点で、さらに言うなら『一括』で、
『2500万円』を受け取る事でようやく釣り合います。
900万円(保険料総額)✖️2.7倍=約2500万円。
前述した基準、
45年間かけて支払った保険料総額(約900万円)を、
取り戻すという議論のバカバカしさが理解できますよね。
現代版:資本主義は膨張し、時間を経てお金は増殖する。
完全に欠落する概念を、日本人は取戻す必要があります。
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