今日のテーマは、『MLBのマネジメント方法に学ぶ、長期視点での資産形成のすすめ』です。
直近、
日本経済に対する明るくない展望や、社会保障の不安等、
テーマとしては少しだけ息苦しいものが続いていました。
一旦の筆休めとして、単発で資産形成について書きます。
私自身、
高校卒業まで10年間を野球に捧げた経験を持ちますが、
想像が及ばないほどMLBで活躍する日本人が増えました。
かつて、
実質的に日本球界と縁を切るかたちで野茂英雄が挑戦し、
全米中にトルネード旋風を巻き起こしたのが1995年。
日本人が通用すると証明した間違いなくパイオニアです。
その後、
松井秀喜やイチロー等、日本球界のスターも続々渡米し、
時にスタイルを変えながらも、相次いで成功を収めます。
特に、
イチロー選手は、MLBのみで通算3089安打を記録し、
誰もが『こんな選手は二度と出ない』と感じていました。
そこに登場したのが大谷翔平という名のモンスターです。
もはや、
彼の職業はMLB選手(野球選手)という枠には囚われず、
『歴史を作ること』という表現のほうが適切と考えます。
完全に、一人だけ別格。
ただ、彼自身が人類の限界(基準点)を引き上げたため、
将来それを凌ぐ人間(プレーヤー)は必ず出て来ますが。
本題に入ると、
多くの方々が気付かれている通り、日本球界とMLBでは、
一見同じように見えて、様々な相違点が存在しています。
一つの事例が、
時に10年スパン(契約期間全体)先の未来を見据えて、
選手に最大パフォーマンスさせる事を追求する姿勢です。
例えば、
昨年まで、日本球界の絶対的エースとして君臨していた、
山本由伸投手が今季からドジャースへと移籍しています。
そして、
開幕後2、3ヶ月はローテーションを守っていたものの、
日本では殆ど経験のない長期離脱を余儀なくされている。
報道によると、
多少の違和感が原因とのことですが、他の選手を見ても、
日本でプレーしていたとき以上に慎重に扱われています。
ちなみに、
山本由伸選手の契約条件は、金銭的なものに限定しても、
12年総額3.25億米ドル、約450億円という超破格。
もちろん、
今の日本球界では不可能ですが、同条件が出せたとして、
コスト(契約金額)の回収を最優先事項に位置付けます。
しかし、
MLBでは、徹底した長期視点でのマネジメント方針から、
契約期間全体で最大利益を求める姿勢が染み付いている。
仮に、
1年目、2年目で年間20ずつ勝ち星を重ねたとしても、
無理が祟って、3年目以降は機能しなければ無意味です。
それであれば、
契約初期の成績は思い描いていた通りとはいかなくても、
12年トータルで『120勝』くれる方が断然有り難い。
場合によっては、
契約期間の半ばで、商品価値を上げることに成功すれば、
利益を確定して、他球団に売却する選択肢も出て来ます。
当然、
短期間の成績も、完全に無頓着という訳ではないですが、
最優先事項を長期の最大リターンに置く姿勢は不変です。
資産形成(投資)にもそのまま繋がる『真理』ですよね。
私自身、
資産形成(投資)を実行する際の最重要ポイントとして、
将来を見据えて、経済的自立を実現することを挙げます。
経済循環により、
市場全体としてマイナスリターンとなる年もありますが、
一喜一憂して、単年成績を気にしても仕方がありません。
繰り返しますが、
最小ユニットの『10年間』よりも先の未来を見据えて、
人生全体を成功に導く『最大リターン』を追求できるか。
私たちには、初志貫徹する精神的な強さが求められます。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太