今日のテーマは、『一人勝ちする日本市場を待ち受ける未来は、これからも順風満帆か??』です。
5月後半、株式市場で『日本』の一人勝ちが継続中です。
私自身、
22歳から投資活動を開始して17年目に突入しますが、
この状況(日本株一人勝ち)は過去に記憶がありません。
先日、
経済産業省から、先端半導体の製造装置など23品目を、
7月以降輸出管理の規制対象とすると発表があったこと。
加えて、
急激な株価上昇による利益確定の売りが拡がったことで、
直近2日間は、市場全体が停滞気味にあるのは事実です。
それでも、
日経平均株価は3万円を余裕を持ってオーバーしており、
1990年7月以来、33年ぶりの高値圏を維持します。
このように、
日本株が、歴史的な『急騰』に湧き立ってる主な理由は、
海外投資家(機関投資家を含む)勢からの資金流入です。
以前から繰り返す通り、
神様・バフェットが日本株に好意的姿勢を示したことで、
想像を超えて、世界中の注目が集まる結果となりました。
さらに、
東京証券取引所が、PBRが1倍割れの上場企業に対して、
直々に改善要求をしていることも追い風となっています。
株式投資の基礎ですが、
PBR(株価純資産倍率)とは該当する企業の『株価』を、
BPS(1株あたりの株主資本)で除したもののことです。
そして、
これが『1』を割り込むことは、会社を清算・解消して、
株主還元した方が、メリットあることを意味しています。
実際、
潤沢な株主資本を持ちながら株価が低迷していることは、
シンプルに、株式市場で人気がないことを意味するから。
東証の要求を受けて、
該当企業は速やかに状況を改善すべく自社株買いに走り、
その傾向が続くことも、海外からの参入障壁を低めます。
このように、
諸々の理由で日本に海外勢の投資マネーが流入しますが、
株価が高騰することは、一様に喜ぶべきことでしょうか。
強いて、懸念すべき点を挙げるとすれば、次の2点です。
1つ目は、
株式保有割合の高いアクティビスト(物言う株主)から、
経営に対してより直接的に圧力を掛けられるようになる。
事実、
海外勢のアクティビストは、日本勢のように優しくなく、
短期で、シビアに利益・結果を求めることが知られます。
2つ目は、
流行り・廃りを追って流入した『腰軽』な投資マネーは、
潮流変化に敏感に反応して、流出する可能性も高いこと。
簡単に手に入れたものほど、簡単に失うのは世の常です。
上記の注意点も念頭に置きながら、冷静な視点を持って、
33年ぶりに訪れた『春』を楽しむことをお勧めします。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太