今日のテーマは、『慢性的な借金体質に陥る国家に、果たして、未来は拓けるのか??』です。
先週11月10日、
日本政府は、2023年度:補正予算案を閣議決定して、
総額として、13兆1992億円を新たに計上しました。
このうち、
7割に迫る、8兆8750億円が新規国債発行で賄われ、
23年度末の国債残高は1075.5兆円まで膨らみます。
少し踏み込むと、
前述の補正予算:新発国債発行分(約8.9兆円)のうち、
建設国債の発行は『2兆5100億円』を占めています。
本来、
これは、来年度予算に組み込んでも問題ないものであり、
単年会計の補正で計上すべきか疑わしいと感じています。
話を戻すと、
今回の補正予算により、23年度の一般会計歳出総額は、
約127兆5000億円まで膨張し、過去最大級になる。
このうち、
新規国債発行総額は44兆4980億円と分かっており、
歳出全体の公債依存度は、実に『34.9%』にまで上昇。
つまり、3分の1を借金で賄い国家運営しているのです。
尚、
この数字(国債発行44.5兆円)はコロナ禍元年となる、
2020年度の規模(同約70兆円)より小さいものの、
東日本大震災、サブプライム危機直後に十分匹敵します。
そして、
さらに最悪だと思えるのは、2024年以降についても、
この傾向は何一つ変わることなく、継続するということ。
私自身、
改めて言うまでもなく、日本財政については悲観的です。
昨今では、
個人と比較して規模が大きく、信用の高い(?)国家は、
慢性的な借金体質に陥って問題ないとの理論があります。
しかし、
私自身は、そのロジック(理屈)が全く理解出来ません。
何故なら、
個人であれ、国家であれ、理想であり大原則となるのは、
歳入・収入の範囲で歳出・支出をコントロールすること。
財政の健全化は、この手法以外では達成し得ないのです。
シンプルな話、借りた金は必ず返済しなければいけない。
恒常的な借金体質に陥り、改善の目処が立たない国家に、
果たして『明るい未来』が拓けるのかは大いに疑問です。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太