今日のテーマは、『ビッグマック指数が証明する、日本が先進国から陥落している事実』です。
先日、
日本マクドナルドは原材料・人件費などの高騰を理由に、
一部商品の店頭価格を値上げすると公表・実行しました。
これにより、
ビッグマックは従来よりも30円アップした480円に、
ダブチ(*)は430円、ナゲットは260円まで上昇。
(*ダブル・チーズバーガーの略称。)
確かに、
30年程前の幼少期、ハンバーガー、チーズバーガーが、
100円未満で売られていた時期と比べると高くなった。
その頃、前述のビッグマックもポテトと飲み物が付いた、
セットでワンコイン(500円)程だったと記憶します。
果たして、
会社員が昼食をワンコインで凌いでいるか怪しいですが、
恐らく、大多数の日本人にとって物価高は死活問題です。
しかし、
より視点を引いて『世界水準』で物ごとを観察したとき、
日本のそれ(物価高騰)は、まだマシなのかも知れない。
ご存知の通り、
世界中にチェーンが展開されているマクドナルド社では、
主力のビッグマック販売価格が経済指標に用いられます。
世界中、
同品質で提供されるそれの価格(米ドル)を比較すると、
各国の物価、要は人件費の水準が推し量れるというもの。
そして、
日本の『ビッグマック指数』もこのほど公表されており、
世界ランク44位と、先進国で最低ランクに位置します。
冷静になれば、
現行の為替水準で考えた時、値上がりしていると言えど、
米ドル換算『約3ドル』は海外の人たちから見れば破格。
実際、
同指数1位のスイスは価格が『7米ドル』を超えており、
日本の販売価格とは約2.5倍もの大きな乖離があります。
また、
マクドナルドの本場・アメリカでも価格は6ドルに迫り、
こちらも、日本と比較して2倍近い差があることが実情。
更には、
驚く人もいるでしょうが、東京の中心で食べるそれより、
クアラルンプール、バンコク等で食べるそれの方が高価。
それを考慮すると、
経済的な視点での逆転現象はとっくの昔に起こっており、
東南アジア諸国から見ても、日本は断然安い国なのです。
因みに、
一般に、広義の先進国グループを意味しているとされる、
OECDの加盟国は、2024年1月現在で『38カ国』。
今回、
日本がランクインしたビッグマック指数は『44位』で、
その数字を対比すれば、何を意味するかは分かるだろう。
以前から示す通り、日本は既に先進国から陥落している。
悲観論では決してなく、客観的視点でそう感じています。
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代表 井上耕太