今日のテーマは、『舵取り揺れ動く米国経済』です(^_^)★
先日、『北朝鮮リスク』『米国ハリケーンリスク』等で、
暫く円高傾向が続いていた為替市場が、一気に円安に動くタイミングがありました。
つい一週間前まで『1USD=108円台』で推移していましたが、
今現在は『1USD=112円前後』で取引されています。
1日、2日で『約3円』も円安方向に動いたのですから、
イベントとしては結構インパクトがあるものだと考えています。
皆さん、お気付きになっていましたか(^_^)??
現在、『外貨』で資産形成をされていたり、
『海外』に資産を保有している方々は、もちろん気付いていますね。
反対に言えば、
そういった『資産形成』を全くされていない方々は、
そんなことなど、全く気にされずに過ごされていたと思います。
と言っても、
世間一般的に言えば、
後者の方々の方が、圧倒的に大多数かも知れませんね(^_^)
『為替』の値が変動したところで、
私たちの生活に影響してくるタイミングは、少し時間が進んでからです。
これは、日本の財政が悪化し続けている現状で、
『年金』『健康保険』等の影響が出てくるのが、もう少しだけ先の未来である事に似ています。
そんな事よりも、世間一般多くの方々にとっては、
『今日』『明日』といった、恐ろしく『目先』の事の方がよほど大切。
いつの時代も、いつの場面も、
『正しい選択』『正しい行動』を取るのは、『極少数派』と決まっています。
全国に数百万人いる学生の中で、
最高学府の『東京大学』『京都大学』に入学できる学生が、
『極少数派』である事を考えるとわかりやすいですね(^_^)
私自身、これらの大学の卒業生ではないので大きな事は言えませんが、
『社会』に出てからの『選択』『行動』に関しては、
『極少数派』のサイドに所属できていると感じています。
『資産形成』を全く考えずに、日々、過ごされている皆さん。
正直、まずいです。
もしもまだ何も『スタート』していないとしたら、
少しずつ『勉強』する事から始めていきましょう。
そして、
具体的に人生を展開させる為には、
『行動』しかないので、ぜひトライしてみてください。
いつも通り、恐ろしく長い『前置き』ですが(笑)、
話を元に戻して、『為替』が動いたイベントの話をしようと思います。
皆さん、何故、一気に円安方向に動いたか、ご存知ですか??
世間のトレーダー達は、何の情報に反応したのでしょうか??
今日はささっと答えを言ってしまうのですが、
米国『FRB』が、延期すると見られていた『利上げ』を、
今年末に行うのではないかという見方が強まったからです。
高金利通貨は、長期的に見たら下落しますが、
それでも、短期的には一時上昇することが歴史的にわかっています。
このメカニズムに関しては、
今日の本題から外れるので、説明は他に譲ります。
今回、FRBが利上げする公算が強まった為、
『USD』が一時的に高くなり、相対的に『日本円』が弱まりました。
米国経済が完全に回復しない中、
『利上げ』を決断すれば、経済全体の循環には好影響を与えません。
この状況で、本当に『利上げ』を実行するのか、
個人的にはかなり怪しいと考えていますが、無いとも言い切れないのが悩ましい所です。
それで、
今回の『利上げ』問題に関わらず、
現在、米国『FRB』は、経済の『舵取り』における大きな選択を迫られています。
もうだいぶ記憶も薄れきている『リーマン・ショック』の時代、
2008年時点では『約9000億ドル』ほどしか保有していなかった資産を、
『国債』『MBS』等を引き受けることで、『約4兆5000億ドル』まで積み上げました。
米国の中央銀行(とされている)『FRB』が資産を買い入れるという事は、
その分、『お金』が市場に供給され、金融緩和が行われる事を意味します。
しかし、
『リーマン・ショック』という非常時に
苦肉の策で取ったこの戦略も、いつまでも継続していく訳にはいきません。
『FRB』としては積み上げてしまったこれらの資産、
『米国債』『MBS:住宅ローン担保証券』を解消して、
バランスシートを『正常化』するタイミングを伺い続けています。
また、
世界的に超低水準でへばりつく『金利』についても、
段階的に『利上げ』を繰り返し、『正常化』していきたいという想いもある。
ただ、ここがまたナーバスな問題で、
前述の保有資産の『利息』『価格下落』のバランスが変動する事で、
損失を被るリスクがある為、タイミングを慎重に見る必要があります。
2008年、非常事態で取っていた戦略を、
あらゆるポイントで『正常』に戻していく。
『米国経済』は今、
その『決断』を迫られる、大きな『ターニングポイント』を迎えているのです。
果たして、『魔法』は解けてしまうのか??
それが解けても、『シンデレラ』のままでいられるのか??
世界が、No. 1国家『米国』の経済動向を見守っているのが現状です。
ところで、
これは私たち日本人にとっても、『他人事』なのでしょうか??
もちろん、
『米国経済』の変動が、日本に影響してくる事もそうですが、
中央銀行(日本は日銀)が抱える問題も、全く同じだと考えます。
昨日もご紹介した、不動産上場投資信託の話然り。
株式市場へは年間6兆円ペース、国債市場へは年間80兆円ペースの資金投入問題然り。
スタート時点で日本が『金融危機』だったかどうかは未知ですが、
日銀がここ数年間続けてきた戦略は、『FRB』と同様だと思うのです。
その積み上げた資産を解消していく時、
日本経済はどのような『ターニングポイント』を迎えるのか??
私たちは日々アンテナを張りながら、
ウォッチし続けていくことが大切だと思います(^_^)
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『具体的なアクション』を起こすことでのみ、
本当に人生は好転していくものだと思います。
ぜひ勇気を持って、新たな一歩を踏み出してみてください。
皆さんに直接お会い出来るのを楽しみにしております(^_^)★
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井上耕太事務所
代表 井上耕太