今日のテーマは、『日本財政の警鐘は、常に鳴り続けている』です。
昨日から、香港に来ています。
日本を飛び立つ前、大阪もぐっと気温が下がりましたが、
こちらに来ると、温暖な気候が身体に優しく感じますね。
と言っても、
『夏』は日本より一段気温が高いので、外を歩けたものではなく、
11月以降迎える『秋・冬』のこの時期が、最も過ごしやすく感じる季節です。
昨日の公式ブログでは、
世界の潮流と逆行して迷走する『日本国債』の金利の話を取り上げ、
政府・日銀主導で進める『マスキング・スキーム』の話をしました。
これを実行する理由は簡単で、
まず、単純に『日本国際』の金利が上昇してしまったら、
『借金まみれ』の日本国の『利払い』が直結して増加してしまうからです。
そして、
経済が悪化した国家において、『金利上昇』は破綻のサインでしかなく、
『国債』のそれを上昇させてしまうと、全てがバレてしまうからです。
個人的には、後者の方が『重大な理由』だと考えます。
公式ブログでは、数年前から継続していい続けていますが、
今、日本経済は悪化の一途を辿り、破綻への道を歩み続けています。
確かに、
2020年東京五輪に続き、先日、2025年大阪万博が決定した事で、
身体中にパイプを繋がれた『延命措置』ながら、もう少し生き延びるかも知れない。
しかし、
上記事例は、決して『根本解決』には向かっておらず、
『リスク』を先延ばししても、顕在化した時の『インパクト』が大きくなるだけです。
一日、一日での『違い』は分かりにくくなっていますが、
日本経済・財政の『警鐘』は、常に鳴り続けていると思うのです。
先日の報道で、
国民年金や厚生年金など公的年金の給付額を抑える『マクロ経済スライド』が、
来年度、2019年度に発動される公算が大きくなったというものが出ました。
分かりやすく言うと、
『物価上昇』『賃金の伸び』と比較して、『年金支給額』を抑えるというものです。
これまで手厚く振る舞ってきた『高齢者向け社会保障』を、
久しぶりに、『削減する方向』に動いたことになりますね。
政府としては『大きな決断』だったと思いますが、
(*選挙戦に大きく影響を与えるのは高齢者層なので。)
『リスク』を犯してまで、その実行に踏み切ろうとする理由は、
『年金支給額を削減しなければ、システムの破綻が早まるから』です。
ご存知の方々も多いと思いますが、
現在、日本の『公的年金システム』は、
完全なる『ポンジ・スキーム』であり、別名で言うと『ネズミ講』です。
これは、
『個人』『企業』がすれば、完全なる『詐欺行為』として逮捕されますが、
『国家』が主導すると、それも『公的年金システム』の名目で成立するんですね。
これも昔から言っていますが、あらゆる分野において、
『悪』も増大して大きくなり過ぎると、途端に『善』に変わるから不思議です。
現時点で、
受給スタートしている方々は、総拠出額に対して『プラス』ですが、
30代以下の『私たちの世代』では、『2000万円超』のマイナスというから驚きです。
地方都市であれば、『家』が一軒建つ金額ですね。
その事は、
国民も政府も既に『自明な事』として分かっていますが、
納付・徴収を辞めてしまうと、今すぐ『破綻』してしまうので、渋々続けています。
私としても、
『年金破棄』と引換えに『支払拒否』オプションがあるなら行使しますが、
現実社会でそれを実行すると、『保有資産』を差し押さえられてしまうので、出来ません。
この辺りからも、
『国家』こそが、『最大の暴力機関』であり、
『国家』こそが、国民から搾取し続ける『徴税システム』だと理解できますよね。
先日、もう1つ興味深いニュースが出て来ていて、
日本に居住し、『公的年金』に加入している外国人が、
受給資格期間を満たさず出国する場合の『脱退一時金』が、増額検討に入っているといいます。
これに対して、
『外人に手厚くして、日本人には薄く、どこの政府だ!』とか、
『年金システム持続の方向性が理解できない』などの声が続出しています。
ただ、
表向きは『(外国人が)保険料が掛け捨てになる払い損を防ぐ狙い』と言われていますが、
個人的には、この『ポーズ』を見せる事で、『外国人からの納付率を上げる事』こそが、
その『真意』ではないかと感じています。
『取れる所』からは、どこからでも取る。
もう、『なり振り』をかまっている場合では無い。
それくらい、日本の『年金システム』『社会保障システム』は、
財政的に『ヤバい』状況に陥っているという事です。
その状況にも関わらず、
既存の『公的年金システム』に頼ったライフプランニングをしている人が多い事には、
驚かされるとともに、『この国、この人達、大丈夫か??』と心配になってしまいます。
『国家』『会社』『自分以外の誰か』が、
あなたのことを助けてくれる時代は、完全に終焉を迎えています。
これからの時代、そのことをしっかりと自覚し、
自ら『道』を切り開く『覚悟』を持って進むことが、とても重要だと感じています。
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