今日のテーマは、『チーズが無くなる事は、日本政府も認めている』です。
昨日の公式ブログでは、
『あなたは、チーズを探しに動き出せますか??』と題して、
私たちを取り巻く『環境の変化』に、気付き、順応出来るかを問わせて頂きました。
自分が想像していた以上に多くの方々から反響が有り、
公式ブログ読者の皆さんも、『関心』を強く持って頂いたことを実感しました。
また、
昨日、一昨日と記事の中で触れさせて頂いた、
世界的ベストセラー『チーズはどこへ行った?』についても、
『この機会に、読みました!』との声を数多く頂いています。
昨日の記事中でも書きましたが、
私自身、約6年ぶりにこの本を読んで、最初の時以上に、
現代のことを言い当てているようで、深く、納得して読み進めました。
この本の登場人物に限らず、
根本的に、人は少なからず『変化』に順応することが苦手で、
『昨日までと同じ行動』を繰り返す事で、生きていきたいと願っています。
それは、
一つの生物として、本能的に染み付いた『生存戦略』と考えますが、
『明日』『明後日』は、その戦略で乗り切ることが出来たとしても、
『5年後』『10年後』は非常に怪しくなってくるのが事実です。
『ホメオスタシス』
身体的にも備わる、『恒常性維持機能』がそれの事ですが、
これは、『精神的』な面も大きく支配して、私たちの『行動』を抑制します。
確かに、
『自分が慣れ親しんだ行動』を取ることで、直近の生存確率は上がりますが、
『村(自身の生活圏・行動圏)』を超えた、外界の変化には対応出来ません。
そして、
もし、その『村(生活圏・行動圏)』を超える範囲での『変化』が起こった際は、
その『波(変化)』に飲み込まれる形で、『全滅』してしまう運命にあるのです。
繰り返しになりますが、
既に、私たちの目に見えるところで『チーズ』はどんどん小さくなり、
今後、『チーズ』が消えるサインも、世間の至る所で出て来ています。
昨日取り上げた、『みずほFGの副業・兼業許可』の報道然り。
そして、
先日も公式ブログで取り上げた、
金融庁公表の『高齢社会における資産形成・管理指針案』も然りです。
後者については、
一昨日、新たな解釈をめぐる報道も大々的に伝えられており、
もし、定年後の人生が『30年間』ある場合、定年退職時に、
最適金額としても『2000万円』の現金が必要と示されました。
試算の根拠としては、
現行モデルケース(夫婦2人:年金収入)を考えた場合、
現時点での国民平均を算出すると、『月5万円』の収支不足金が発生する、と。
単純計算、12ヶ月で『年間60万円』が不足することになりますね。
ここからの計算もシンプルで、
先程、『定年後の人生が30年間だったら』と仮定したので、
『年間60万円』掛けることの『30年間』で、ざっくり『2000万円』です。
異なる統計調査では、
現在、日本全国、全世帯の平均貯蓄額が同程度(約2000万円)であるものの、
それは、『持つ者』がこの金額を大幅超過して『底上げ』された結果と見られます。
事実、
日本全国で、全世帯の『約20%』が『保有金融資産ゼロ』と言われており、
退職時の『2000万円』保有は、『夢のまた夢』という方も多いと想像します。
そして、
この『2000万円』という収支ギャップも、あくまで『現行基準』であり、
今後、『年金支給額』が減少する事を考慮すると、更に数字は増大し続ける。
この辺で、気を失いそうな方もいらっしゃるかもですね(笑)
しかし、
それが『現実』ですので、どうか意識を清明に保って、このまま読み進めて下さい。
先日公表された指針案でも、この事実は触れられており、
『現役期』『退職前後期』『高齢期』の3世代に分けて、
国民が実施すべき『対応策』が具体的に示されています。
1つずつ、ご紹介していきましょう。
先ず、『現役期』については、『時間』という資源が豊富なことを挙げ、
収入の中から少しずつでも、毎月一定額を、長期間視点で『分散投資』するよう提案しています。
官公庁が、ここまで明確に『投資』を勧める事に驚きですね。
『退職前後期』については、『退職金』や『年金受給額』等の正確な把握を促し、
『資産不足』が予想される場合は、雇用延長して『現役期間』を延ばすことや、
『住宅売却』による資産確保、物価の安い『地方への移住』も選択肢とします。
少し、『パワー・プレイ』になって来ましたね(笑)
そして最終、
『高齢期』においては、あらゆる『リスク』が考えられることを示し、
『金融資産の整理』や『資産情報の(信頼おける)第三者共有』といった、
もはや、『対策』でも何でもない事が選択肢として挙げられています(笑)
要は、総括すると『チーズが無くなります宣言』です。
本当に、『サイン』は日々発信され続けている訳で、
この状況で、その『警鐘』に気が付かない方々は、どうかしています。
既に、『日本政府』も認めました。
定年退職後の生活を、これまで通りの『社会保障システム』に頼るのは愚行です。
その事(チーズが無くなる事)をしっかりと認識し、自助努力により、
『新たなチーズ』を見つけられるよう、皆さんが『変化』される事を願います。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太