今日のテーマは、『バフェット指標が鳴らす警鐘、世界は、いつ弾けるか??』です。
久しぶりに、『経済』『投資』の話をしましょう。
本公式ブログでは、昨年(2019年)半ば頃から、
『世界経済』全体を覆っている『高揚感』について指摘してきました。
わざわざ、
一個人投資家(ファイナンシャル・プランナー)の私が言うまでもないですが、
世界の『株式市場』は、2020年現在、軒並み『高値圏』で推移しています。
直近1ヶ月ほど、
『新型コロナ・ウイルス』の加熱報道により、一時的な下落を見せましたが、
その『リスク懸念』が薄まれば、再び『経済の粘性』が市場を押し上げます。
むしろ、
個人的には、今回の『コロナ騒動』による過剰反応が、
『リスク低減』時における、反発を誘導する事になり、
『高値圏推移』の期間が延長されたと考えています。
昨夜、
池上彰さんの報道番組を流し視聴していましたが、
そこでも、『コロナ過剰報道』の是非について述べられていました。
例えば、
日本国内でも、少ないと言われている今年(2020年)でさえ、
『3000人超』が、インフルエンザにより亡くなっている中で、
世間の『注目度』だけに偏り、集中報道するのはいかがなものか。
最近では、
『重篤性』『致死率』ともに疑問視されている同ウイルスについて、
『リスク』を過剰に煽る報道の『メッキ』が剥がれるのは、間も無くです。
当然、
この期間についても、『株価』と『実体』の乖離は進んでいく訳ですが、
その分、市場が弾けた際の『インパクト』は大きくなると感じています。
今回の騒動で、
『延命措置』が出来たことは、短期視点では『メリット』に映りますが、
中長期的な視点で見れば、そのまま捉えられるかは誰にも分かりません。
さて、
前述の表現の中で『株価と実態の乖離』と書かせて頂きましたが、
その評価指標について、皆さんは、何か1つでもご存知でしょうか??
恐らく、
上記質問に『YES!』と回答できる人は相当稀で、
大多数の方々が、『なんとなく、そんな感じ』で評価されていると思います。
今日は、1つだけご紹介させて頂きますね。
『バフェット指標』
そう、タイトルに採用させて頂いた言葉です(笑)
勿論、
世界ナンバーワン投資家:ウォーレン・バフェット氏が提唱する指標ですが、
『世界の株式時価総額』を『名目GDP(国内総生産)』で割って算出するものです。
個人的にも、
非常にシンプルで分かりやすい指標ながら、
『真実』を言い当てる際の、明確な指標になると感じています。
流石、世界ナンバーワン投資家ですね。
国家における『累積債務』についても、『GDP(国内総生産)』を基準として、
どれだけ膨れ上がっているかで健全性を測るのが『世界標準』となっています。
同様に、
世界全体の『GDP』を基準として、『株式市場時価総額』を除する事は、
株式市場全体の『膨張率』を測定するのに、非常に適していると考えます。
話を進めると、
2008年の金融危機発生時の『バフェット指標』は、当然100を割り込み、
翌年、翌々年の反発があったものの、その後に発生した『欧州危機』を発端に、
再び、『60%』を割り込むまでに下落します。
この時期、
『株式投資』に積極的に臨める投資家は、世界的に見ても『少数派』であり、
市場参加者が激減した市場で、『株価』は大幅に低水準で停滞していました。
しかし、
お人好しにも、世界各国が『ギリシャ(欧州経済)』を救う決断を下すと、
直近8年間は、覇権国・米国を中心に、株式市場はじりじりと上昇します。
結果、昨年(2019年)末時点で、
『バフェット指標』は、大台の『100%』を突破する事となり、
『世界経済』の膨張感は、急速に高まる事態を迎えているのです。
前述、
ここ1ヶ月の『コロナ騒動』で、一旦落ち着きを見せていますが、
繰り返す通り、先行きに対する『リスク』が弱まれば、再び上昇に転じます。
そうすると、
一時的に、株式市場は『熱狂』に包まれる訳ですが、
具体的な物事は、何も『根本解決』していない為、
顕在化した際の『リスク』は、どんどん膨張します。
この辺り、学生時代の『夏休みの宿題』に似ていますね(笑)
その『終焉』はまだまだ先と高を括って、遊び呆けていると、
その日その日は楽しいのですが、顕在化した際の『リスク』は莫大です。
その結果、
誰しも、学生時代に一度は『実体験』があると思われる、
夏休み終盤の『連続徹夜期間』が発生してしまうのです。
大人になっても、『株式市場』で同じことが起こります。
これが『世界経済全体』で起こっている事から考えると、
『夏休みの宿題問題』も、世界共通の課題のようですね。
私の予想では、『コロナ危機』の収束後、
世界の『株式市場』は、もう一段、大きな『上げ』を経験する期間を迎えます。
恐らく、
米国市場における市場平均『NYダウ工業株30種平均株価』も、
『3万米ドル』の大台を突破し、『過去最高値』を再び更新することになる。
しかし、
それは、決して、手放しで喜べることでは無く、
パーティー終焉の際の『インパクト』を、更に、膨張さているだけのことです。
正直に言うと、
その『終焉』のタイミングは、私はおろか、世界中の誰にも分かりません。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太