今日のテーマは、『自国通貨建の債券発行は、【錬金術】となり得るのか??』です。
先日から『投資の時代』を予感させる記事を書いています。
大前提として、『資産形成(投資)』の世界において、
『絶対(100%)』というものは、存在し得ません。
世の中には、
『私は、絶対に市場を出し抜ける!』と豪語する方もいますが、
私自身、彼ら・彼女らのことを『ペテン師』として見ています。
さらに、
そういった方々に対する、奇妙な共通点2ポイントは、
1つが、キャピタル思考で短期トレードを選択する事。
そして、
短期的に、市場に存在している『歪』を抜くにも関わらず、
その方法を、ご丁寧にも、他人に教えると言っていること。
この両方が成立するならば、まさに『矛盾』。
この言葉が生まれた、原作ストーリーそのままの話が、
韓非子から2000年超の時代を経て、展開されます。
逸れてしまったので、話を戻します。
資産形成(投資)の世界に『絶対』は存在しませんが、
中長期の経済成長では、比較的『堅く』予測は出来る。
実際、
私自身、2008年、世界の金融市場がメルトダウンした際、
市場で投げ売りされていた有価証券を、必死に仕込みました。
その後、
想像以上の『異次元金融緩和』により、世界経済は復活しますが、
その際、投げ売りされていた『投資対象』は一貫して『爆上げ』。
繰り返しますが、
資産形成(投資)に『絶対』は、決して存在しませんが、
『100%』に近い可能性が存在する事も『真実』です。
ご理解されている方々も、いらっしゃると思います。
『2008年』と、まったく同じ状況・投資環境が、
既に、昨年(2020年)からスタートしています。
『絶対』ではないです。
ただ、可能性は『限りなく高い』と考えます。
多くの著名投資家も、オフィシャルに指摘されていますが、
世界各国が連携した『異次元金融緩和』の賜物と言えます。
しかし、
短期的視点で見れば、『投資家』にも有利に働くこの状況が、
中長期視点では、手放しで喜べない事態に突入してきました。
先日、報道をキャッチされた方もいますよね??
『世界の累計債務残高:約3京円』
もう、『兆』という単位すら、超越したんですね(笑)
IIF(国際金融協会)公表によると、2020年末時点、
世界債務残高は、過去最高『281兆5000億ドル』。
現行レートとして、日本円換算『3京円』に肉薄します。
一昨年(2019年)末と比較して、実に、2020年だけで、
『約10%』もの公的債務積み上げを経験したことになります。
これを受けて、
世界全体として、GDP(国内総生産)総和と比較した時、
その債務比率は『355%』まで急激に上昇しています。
世界全体としても、『返済可能』の基準値を超えています。
因みに、
上記累積債務のうち、先進諸国が『200兆ドル』超を占め、
経済規模の小さな途上国諸国は、全体で『77兆ドル』ほど。
更に、
IIF(国際金融協会)は、『2021年』の債務増加ペースは、
2020年を上回ると予想しており、事態はより悪化します。
『(暫くの間)債務水準が安定化する兆しはほとんどない。』
こIIFのコメントに、事態の『深刻さ』が滲み出ていますね。
直近、
大々的にメディアも取り上げる『ワクチン』動向如何では、
経済循環鈍化が響き、更なる債務膨張も視野に入って来る。
私自身、まったく解決策が予想できずにいます。
にも関わらず、
『新型ウイルス』出現以前から、世界では、
まことしやかに囁かれる『説』があります。
それが、タイトルに採用したフレーズです。
『自国通貨建:債権』は、デフォルト(債務不履行)リスクが存在しない。
本当に、そんなことが成立するのでしょうか??
遡ること約20年、
2002年5月23日には、日本国・財務省、御自ら、
米国・某格付け機関に対し『意見書』提出しています。
その内容(意訳)は、
『先進諸国の自国通貨建て国債のデフォルトなど、考えられない。
果たして、デフォルトとは、如何なる事態を想定するのか??』
もしも、
この主張が正しければ、どれだけ『債務』を積み上げようとも、
国家財政は『健全化』を維持したまま、未来永劫、継続します。
前半で、
世界的な『累積債務急騰』の話を展開しましたが、その大部分、
先進諸国が抱える『200兆ドル』は、問題がないことになる。
一応、
政府発行の債権(国債)を、中央銀行が、直接買い取りする、
『財政ファイナンス』は、財政法が指摘する『禁じ手』です。
しかし、
それさえ順守すれば、この理論は、現実世界に成立するのでしょうか??
私見では、
それが成立しないことは、既に、歴史が証明していると考えており、
ことある毎『通貨交換スキーム』で乗り切った江戸時代が象徴です。
そもそも、
『自国通貨建:債権』の錬金術が成立する時の『前提条件』は、
自国通貨『日本円』と『日本国債』の信用力の維持と言えます。
この辺り、
流動的な『信用リスク』の変化が、一瞬で起こることも事実で、
過去にも、同様の事例を挙げれば、枚挙にいとまがありません。
仮に、
もしも、その理論が、現実世界でも通用するのであれば、
即刻、国民への『税金徴収』も廃止して頂きたいですね。
何せ、前述の『錬金術:無限ファイナンス』では、
国家運営費は、幾らでも融通できるはずですから。
『幻想』のようなファイナンス理論に期待するのではなく、
『現実』を直視してリスクを見極るのは、とても重要です。
そして、『リスク』を見極めたら、『行動』を起こすことも忘れないでください。
定期開催する『資産形成セミナー』は、2021年以降についても、
『リアル(大阪)/ オンライン(Zoom)』を並行して開催します。
——————————————————————–
■2/24(水)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@大阪・梅田■
*『緊急事態宣言』延長の際は、オンライン切換の可能性があります。
■2/25(木)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom■
——————————————————————–
また、
『オンライン開催』については、『リアル開催』の場合と異なり、
ご希望頂いた方への『1対1:個別受講』も対応させて頂きます。
(*この時期限定のご対応です。)
その場合、
通常開催(集合セミナー形式)より『濃い』情報をご提供出来ますので、
受講希望される方は、この機会を、ぜひ有効活用して頂けたら幸いです。
(*予告なく終了する場合もありますので、ご了承下さい。)
——————————————————————–
■2/24(水)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@大阪・梅田■
*『緊急事態宣言』延長の際は、オンライン切換の可能性があります。
■2/25(木)将来のお金の不安が2時間で消えるセミナー@Zoom■
——————————————————————–
*上記ご案内ページにアップする日程以外をご希望の方は、
下記アドレスまで、直接お問い合わせ頂けたら幸いです。
*井上耕太事務所公式:michiamokota0421@gmail.com
井上耕太事務所
代表 井上耕太