今日のテーマは、『サイコロを振る名人が、多くの人から投資の神様と崇められる現実』です。
先日、
ある方が主催する『お金のゲーム会』に参加した場面で、
予想してなかった展開になり、興味深い経験をしました。
簡単に説明すると、
参加者が一律の所持金からスタートし、自らのターンで、
行動を選択することにより保有資産を増やすというもの。
行動の選択肢は、
労働収入を得る、預金する、ファンド(投資信託)運用、
個別株(短期売買)不動産投資と社会の縮図を表します。
詳細な説明は控えますが、
各投資選択ごとに設定されたルールも真理を突いていて、
シンプルながら非常によく出来たゲームと感心しました。
一連の説明を聞いて、
全体的なルールを把握した私は、自らの投資理論に則り、
首尾よく行動して、1回目のゲームの勝利者になります。
ドキドキしましたが、面目を保つことが出来ました(笑)
そして、
自らの投資行動の根拠を、他の参加者にも共有した結果、
2回目のプレーは参加者全員が私をマネすることに(笑)
もちろん、
その手法(成功者の真似)は禁止事項ではなかったため、
その回は、参加者全員が安定的に資産を増加させました。
尚、
この事例からも、大いに『学べること』があるのですが、
今回、お伝えしたいのは3回目のゲームで起きた事です。
さて、
今度は、まったく違う人物を演じようということになり、
私も、現実の対極となる投資行動を取ることにしました。
具体的には、
自身の保有資産を、毎ターン上限金額いっぱい拠出して、
『個別株』の『短期売買』を繰り返すことにしたのです。
これにより、
私は身を以って、参加者にやってはいけない事例を示し、
反面教師としての姿勢をはっきり見せたいと考えました。
この方法でプレーすれば、
確率論的に考えて、保有資産を徐々に溶かすことになり、
確実に『最下位』を奪取する(?)ことが予想できます。
しかし、
現実には、予定に反して、驚異的な博打能力を発揮して、
わずか5ターンで『不動産成金』になってしまいました。
その過程で、
サイコロを転がして、株価が『倍』になる目を出すたび、
参加者から『凄い!凄い!』と歓声が上がっていました。
そして、
前述の通り、5ターンで『不動産成金』になるころには、
ちょっとした『神格化された存在』になってしまいます。
恐らく、コアな信者には『壺』くらい売れましたね(笑)
しかし、
多くの方々が『幻想』を抱くそこに『真理』は存在せず、
確率論的に僅かに起こり得ても、再現性などありません。
もちろん、
その後、他の参加者にも、ロジックをきちんと説明して、
現実では、この手法を選択しないようにお伝えしました。
理解される通り、
『サイコロ』を振って、当たりの目を出し続ける能力と、
『投資の実力』には、相関関係など絶対に存在しません。
いや、
そもそも、『サイコロ』自体が確率論に支配されるため、
『当たり目』を連続して出すことに能力などありません。
当然ですが、私は人生を懸(賭)けて博打を打ちません。
もし仮に、『ゼロ』に戻ってリスタートを切るとしても、
再現性ある手法で、時間を見方につけて資産を築きます。
一人でも多くの人が、その真理に気付くことを願います。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太