今日のテーマは、『商業化がネガティブに映る、高校野球:甲子園大会に考えること』です。
2022年夏、
第104回:全国高校野球選手権大会(甲子園大会)は、
仙台育英高校が、悲願の初優勝を飾ることで終えました。
100年以上の歴史で、遂に優勝旗が白河の関を超える。
1000年以上も昔の話、日本各地に関所があった時代、
東北地方につづく玄関口とされたのが『白河の関』です。
東北地方にも、高校野球の『名門校』は数多ありますが、
意外なことに、今大会の仙台育英高校が『初優勝』です。
これからは、東北地方も『新たな時代』が到来しますね。
決勝戦に敗れて、準優勝に終わった『下関国際高校』も、
優勝候補を続々と突破する快進撃で、堂々たる戦いぶり。
特に、
春夏連覇が懸かり、優勝候補大本命:大阪桐蔭高校戦は、
現地(甲子園)観戦して、心揺さぶられる大激戦でした。
8月6日に開幕して、飛び石の休養日を含めて17日間、
高校球児のひたむきさに、多くの人が感動を覚えました。
この点について、異論を唱える人はいないと想像します。
ただし、
このように、世間的に大きな注目が集まる時期になると、
常々『商業化』をネガティブに捉える論争が起こります。
代表的なものには、
『高校野球を学校宣伝の広告塔にしている』というもの。
また、
今大会終了後には、甲子園出場請負人と言われる名将に、
多額の報酬が支給されていることが、問題視されました。
如何にも、清貧を善しとする日本人らしい考え方ですね。
果たして、高校野球の商業化は、本当に問題でしょうか。
私自身、経験者としての意見では、全くそう思いません。
『善・悪』という表面的な判断は、一旦脇に置くとして、
現代社会は『資本主義経済』を大前提に成立しています。
もし仮に、
あなたが、どれだけ『聖人君子』を演じながら生きても、
『お金』の存在を無視して、生きることなど出来ません。
日本国内で、
競技人口も多く、注目度も高く、大きな市場規模を誇る、
『野球』というスポーツを広告塔にする事は合理的です。
もちろん、
実際に競技する選手は、厳しい練習に明け暮れることや、
レギュラーメンバーになれない等『リスク』を負います。
しかし、
これについては予め選手本人(と親族)も理解しており、
双方の合意が成立していれば、問題になることも少ない。
そもそも、
関係各所(大会運営、参加校)が赤字を垂れ流しながら、
毎年『甲子園』を開催していたら、どうなるでしょうか。
恐らく、参加校・競技人口・注目度も減少の一途を辿り、
競技レベルも落ち、感動する人など存在しなくなります。
『資本主義』を否定していては、発展など有り得ません。
前半でご紹介した、
結果(甲子園出場)を出した監督に対する報酬の問題も、
他業界と比較すれば、『自然な権利』と理解が出来ます。
当然のことですが、
一般企業では、『優秀な営業成績』を残している人物が、
一般社員よりも『多額の収入』を得ることで報われます。
20年前、
私が在籍していた駿台予備校:京都校では、一流講師に、
講座受講希望が殺到し、多額の報酬を手にしていました。
更に、
彼ら・彼女らは、それとは別に『私塾』も保有しており、
京都大学入学者を出せば出す程、収入的にも青天井です。
このことについて、誰も、異論を唱える人などいません。
『資本主義』という前提の基に成立する社会を生きる上、
『原理・原則』を理解することは必要不可欠と言えます。
もちろん、
スタート・ラインに差はありますが、資本主義経済とは、
社会に価値提供したものが報われる、合理的なシステム。
そして、私たちは豊かになるため生きていると言えます。
『資本主義』という前提条件を、否定し続けている人は、
残念ながら、今後も経済的に恵まれる事はないでしょう。
現在の立ち位置により、意見・視点は完全に異なります。
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