今日のテーマは、『注目が集まる3月度:FOMC、パウエル議長の判断は如何に??』です。
タイトルの通り、来週開催のFOMCに注目が集まります。
つい先日、
3月7日の米連邦議会上院の席上でパウエルFRB議長は、
『利上げ再加速の準備がある』と強気姿勢を示しました。
この時点では、
市場参加者全体の『ほぼ100%』と表現してよい人が、
3月度:FOMCの利上げ幅が『0.50%』と覚悟します。
しかし、
その後、僅か一週間のうちに起きた『2つの出来事』が、
前述の大方の予想を覆すほどの勢力となりつつあります。
その1つは、
先週末10日、労働省より公表された2月度雇用統計で、
市場予想20万人を上回り『31.1万人』増加しました。
先日、公式ブログで触れた通り、現在の米国においては、
経済統計の好調は、否定的に捉えられるジレンマがある。
にも関わらず、
この結果(就業者数の大幅増)を受けての市場の反応は、
順接的な、『ネガティブ・レスポンス』として現れます。
その理由は、
就業者数の増加と裏腹に『失業率』が上昇している事と、
『賃金上昇率』が鈍化して好況に陰りが見え始めたこと。
FRBの予想に反して、米国経済は下降の兆しを見せます。
そして2つ目は、
先日もテーマとして取り上げ、メディアでも報道される、
SVB(シリコンバレー・バンク)破綻という出来事です。
確かに、
同行は資本基盤が脆弱だったようですが、個人も企業も、
財政に問題あるものの破綻リスクが顕在化した事例です。
上記2つの出来事の影響により下落が続いた米国市場も、
昨日(3月14日)は6営業日ぶりの反発で終わります。
この動きと、
為替の動向まで考慮すると、確率は下がっているものの、
投資家は『利上げ加速』の可能性を捨て切っていません。
もし仮に、
利上げ幅の据え置き(*)や、3月度は未実施であれば、
米国市場のみならず世界経済全体が大きく動くでしょう。
*米・政策金利の利上げ幅が『0.25%』という事です。
ロジックが分かれば、注目が集まる理由も理解できます。
私も、ちょっとしたワクワク感と共にその時を待ちます。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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