今日のテーマは、『月に吠える犬は、果たして、2匹目のドジョウになり得るか??』です。
タイトルに2種類の動物が登場して、少し渋滞していますね(笑)
分かる方には、この表現でピンと来られると思います。
【月に吠える犬】
芝犬をモチーフとする暗号資産(仮想通貨)『ドージコイン』、
取引価格急騰に対して、著名人がツイートで活用した表現です。
暗号資産(仮想通貨)市場の活況については、
今年に入ってから何度かご紹介して来ました。
実際、
代表通貨『ビットコイン』の価格上昇は、典型的な事例で、
昨年末から速度を増し、過去最高値を更新して推移します。
また、
それに引っ張られる形で、他の暗号資産も価格上昇しつづけて、
遂には、暗号資産市場全体として『2兆ドル』突破する事態に。
わずか数ヶ月間のうちに、市場規模『2倍』と表現すれば、
その上昇スピードの『異常さ』がご理解頂けるでしょうか。
しかし、
この勢いが、未来永劫、継続していくという筈がなく、
直近では、暗号資産市場全体としても『停滞』します。
その中で、
本日テーマとする『ドージコイン』は力強さを保っており、
暗号資産界の『異端』として、今尚、上昇し続けています。
巷では、
『ドージ・デイ』と名付けられた『4月20日』の24時間には、
市場全体が下落する中、【月に吠える犬】が如く10%近く上昇。
これにより、
時価総額は『530億米ドル(約5.8兆円)』を突破しており、
直近1週間において、『500%』の異次元上昇を記録します。
更に、
年初来の上昇率は、『5000%』の大台を軽く突破しており、
代表通貨『ビットコイン』における第一次バブルを上回ります。
単純計算、
2021年初、時価総額『100万円分』保有していれば、
現時点、その評価額は『5000万円』を超える事になる。
最近、
巷では、『FIRE(経済的フリー)』なる概念も脚光浴びますが、
取り崩し的発想では無理でも、『投資原資』には成り得る金額。
それが、僅か『半年間』ほどで作れるチャンスがありました。
皆さん、この手の話題には、強く関心を示しそうですね(笑)
古今東西、
『一攫千金』や『一発逆転』を求めてしまう思考回路は、
国境のボーダーを超えて、『人間の性』かも知れません。
『しかし』という話です(笑)
コア読者の皆さんは、十分にご理解いただいている通り、
私自身、現時点、暗号資産(仮想通貨)は保有しません。
当然、
自らが『実行』していない資産形成(投資)手法については、
余程のことがない限り、クライアントの皆さんにも勧めない。
将来的に、
『決済手段』としての地位が確立されれば、考慮しますが、
現時点、『取得・保有』を進めるのは時期尚早と考えます。
確かに、
【月に吠える犬】が、年初来5000%超の価格上昇を見せて、
保有者を、瞬間的に『成り金』に押し上げているのは事実です。
しかし、
だからと言って、ボラティリティ(変動幅)高い資産に賭けて、
『二匹目のドジョウ』を狙って、資産形成するのはナンセンス。
例えば、
古典的な『宝くじ』でも、高額当選者は、毎年一定数誕生しますが、
それに期待して資産形成(投資)を始めたら、いよいよ終わりです。
その事と、意味合い的には、ほぼ同等と感じています。
もしも、
皆さんが、『ドージ・コイン億り人』を目指すのであれば、
それは止めようがないし、実現確率はゼロでは有りません。
しかし、
『ゼロ』ではないものの、その実現確率は極めて低く、
むしろ、『未達成率』の方が遥かに高い確立存在する。
その事実は、きちんと理解しておいた方が良いでしょう。
また、
そのような思考回路は、『投資対象』が何であれ関係がなく、
中長期的には、保有資産を減らしていく可能性が高まります。
この辺り、
『宝くじ』を始めとした『公営ギャンブル』各種に共通して、
試行回数が多くなるほど『テラ銭分』負け続ける原理と同じ。
『義務教育』を修了された方々なら、分かりますよね??
『期待値:1』を下回る事象について、その累乗を計算すると、
宇宙を支配する自然科学の真理として、『ゼロ』に集約すると。
それを実行するか、しないかは、あなたの自制心次第です。
『一攫千金』や『一発逆転』狙いほどの爆発力はないですが、
『着実な方法』を選択し、中長期スパンで実行していく事で、
『経済的自由』を実現できることも、知っておいてください。
井上耕太事務所
代表 井上耕太