今日のテーマは、『海外投資家からの金融版:サイバー攻撃は、今尚つづく』です。
10日ほど前、
『金融サイバー攻撃により、日本は弱体化する』と題して、
水面下、日本国が受ける海外からの攻撃をご紹介しました。
相変わらず、
世間からは、まったく注目を集めていないのですが(笑)、
個人的に、重要なテーマと考える為、今日も取り上げます。
先日、
日本証券業協会が公表したデータでは、2022年6月度、
海外投資家による、日本国債の売越し額は『約4.6兆円』。
これまで、
過去最大を記録していたのは今年4月度で、その売越額は、
『約2.7兆円』ですから、ダブルスコアにも迫る更新です。
更に、
この傾向(国債売越し)は日銀が『指し値』をしていない、
『超長期債』まで及んでおり、勢いの凄まじさを感じます。
当然、
『指し値オペ』の該当となる債券は、『現物』のみならず、
『先物』までもが、4兆円を超える売越しとなっています。
足下、
一旦、勢いは落ち着いていると言われますが、その理由は、
日銀の買い入れにより、市場流通が枯渇しているのだとか。
海外投資家勢は、
まだまだ『ショート』を仕込みたいようですが、皮肉にも、
空売りする『現物』が入手困難と言いますから笑えません。
何故、
そのような『異次元トレード』が成立しているかと言うと、
日銀による『無制限買い入れ』が公表されているからです。
この辺り、
以前の公式ブログでも『手札を見せたポーカー』と表現し、
日本サイドにとって、明らかに不利な取引と指摘しました。
この状況では、
完全に『売り手優位』で取引が進められますが、悲しき哉、
本日の金融政策決定会合で『緩和維持』が決定されました。
少なくとも夏を越えるまで、『厳しい時期』はつづきます。
しかし、
現時点、『サイバー攻撃』を仕掛けている海外投資家勢も、
この状況が、本当に『無期限』に続くとは考えていません。
その証拠に、
先程、『ショート』を仕込もうとしている事に触れたのは、
『金利急騰』の排反事象である『価格下落』を見越すから。
つまり、
日銀の『国債買入れ能力』は、近い将来『限界』に達して、
『金利』に対して抑制が効かない事態に陥ると見ています。
『ストッパー』が外れる時は、いつか、必ずやって来ます。
その時、待ち受ける『結末』を、私たちは誰も知りません。
市場機能を失う日本経済は、潜在リスクを抱えて進みます。
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