今日のテーマは、『株式投資の前提条件は、ギャンブルであることを正しく理解すること』です。
昨日の公式ブログでは、
『捨て去るべき物価上昇を特別視する価値観』と題して、
資本主義の前提にはインフレがあることを紹介しました。
少しだけ振り返ると、
恐らく世間の大半の方々が勘違いしてしまっていますが、
その言葉が直接示しているのは物価上昇ではありません。
それは、
大本としては『貨幣価値が下落すること』を指しており、
その結果として『物価が上昇した』ように映っています。
ここで、
センスの良い方々は理解されますが、その世界において、
ゼロ金利下で現金を保有することは確定した負けゲーム。
それ故、
もちろん『リスク』が存在していることも理解した上で、
資産形成(投資)に臨むことが必要不可欠という事です。
10年以上前、
経済学者トマ・ピケティが「21世紀の資本』を出版し、
資本主義を紐解いたことが世間的にも注目を集めました。
その中で、
直近300年の歴史を振り返ると、どの時代においても、
労働収入より投資利益の上昇率が高いことが証明された。
当然ながら、
私たちは経済システム自体を変えることは出来ないため、
ルールを深く理解することがより良く生きる最善策です。
つまり、
現代において資産形成(投資)から逃れることは出来ず、
有効活用する人ほど、豊かな生活を送ることが可能です。
このように、
ここまで、投資という行動の合理性を述べて来ましたが、
その前提に『ギャンブル』があることも認識すべきです。
例えば、
株式投資はよく『美人コンテスト』にも例えられますが、
最も高く評価されるのは、本質的な価値とはまた異なり、
世間的な注目を集めて、最も人気を獲得できた企業です。
もちろん、
世の中に理論株価の算出方法も目安として存在しますが、
人が合理的な選択をしないことは行動経済学が証明済み。
また、
先月日本市場が1987年のブラックマンデーを超える、
歴史的大暴落に見舞われたことも、その1つの証明です。
もしも、
株価が該当企業の本質的価値を反映しているとするなら、
一営業日という短期間で激しい値動きは起こり得ません。
それでは、投資を勉強することは無意味なのでしょうか。
そうではありません。
例え株式投資の前提に『ギャンブル』があったとしても、
カードカウンティングをするブラックジャックと同様に、
期待値を『1』以上に持っていくことは可能と考えます。
大切なのは、
市場を支配する『ルール』『歴史』を適切に学んだ上で、
正しいプレー・スタイルを理解して、実践していくこと。
期待値『1』を超えるギャンブルは、悪ではありません。
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昨年(2023年)よりセミリタイア生活に入っており、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太