今日のテーマは、『世界市場から、静かに発信される不協和音に気付いているか??』です。
今、世界市場にはちょっとした『異変』が起きています。
と言っても、既に、分かり易く顕在化してしまっている、
株式市場の『暴落』を指し示している訳ではありません。
実際、
昨年(2021年)に記録した『ピーク』を頂点として、
世界の株式時価総額は『約25%』も大きく下落します。
シンプルに、
地球上に存在している(?)と考えられていた『富』が、
僅か1年ほどの期間で、4分の1吹き飛んだことになる。
この影響は、
保有資産が天文学的水準に達する『大富豪』ほど顕著で、
名だたる世界的資産家らが、大きく資産を減らしました。
その中で、
最注目されるのは、旧Facebookの創始者として有名な、
マーク・ザッカーバーグ氏の資産11兆円減の話題です。
その他、
これまで、『投資の神様』として崇められてきた方々も、
この期間で見れば、刹那的に保有資産を減らしています。
このように、
ITバブル崩壊やサブプライムほど分かり易くないながら、
2022年現在、市場は危機の最中にあるという事です。
しかし、この点については、それほど懸念していません。
何故なら、
『現代版資本主義』と表現する増殖システムを考える時、
この状況が、10年後も継続している可能性は低いから。
むしろ、
生起確率として、近い将来、増加に転ずる可能性が高く、
市場に資金投入する投資家の資産は、今後も増大します。
直近、話題に挙がる、
FRB(米連邦準備理事会)が強気の姿勢で推しすすめる、
『利上げ』が一服する2024年以降が1つの目安です。
私が指摘したいのは、
本来は、『株式市場』の低迷と逆行して起こ得るはずの、
『債権市場』の資金流入が、芳しくないという異変です。
原則として、
『株式』というリスク性資産から資金流出が起こる際は、
対極にある『債権:無リスク資産』に資金が集まります。
前半部分でお伝えした通り、
2022年10月現在、昨年記録した最高値と比較して、
約4分の1もの巨額マネーが株式市場から流出しました。
しかし、
流出した『投資マネー』は、債権市場に向かうことなく、
現時点『静観』を決め込んでいるという状況が続きます。
実際、
債券の世界的な代表格『米10年もの国債』の利回りは、
現行『年率4%』を超える水準まで高騰してきています。
昨年、
『年率1%台』を基本路線に推移したことを考慮すると、
現在の『低調ぶり』がはっきり見て取ることが出来ます。
その(債券市場が低迷している)理由は大きく2つです。
1つ目は、
これまで長期間続いた『低金利時代』の負の遺産として、
デフォルト・リスクの高い債券が、市場に溢れている事。
つまり、
『破綻リスク』の高い債券が多く存在すると考えるため、
市場参加者が、同市場に資金拠出するのを躊躇うのです。
2つ目は、
欧米を中心とした、ロシアの経済制裁を目の当たりにし、
オイル・マネーが、積極的な資金拠出を控えているから。
確かに、
信用リスクの低い債権は巨額マネーの運用に適しますが、
最終的に保有資産が凍結されては、元も子もありません。
その為、
この期間、原油価格の高騰で大きく儲けた産油国ですが、
欧米との関係性憂慮から、債権購入には及び腰なのです。
このように、
『株式』だけに注目すれば、近い将来訪れそうな好転も、
『債権』を考慮すると、もう一段の下落が十分有り得る。
私たちも『心理的準備』をしておかなければいけません。
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