今日のテーマは、『中小企業を対象とした個別銘柄投資は、資産形成の解決策となり得るか』です。
先日の公式ブログでは、
『日本でリタイアメントインカム構築は可能か』と題し、
新NISA制度を利用した資産形成の可能性を示しました。
改めて言うまでもなく、
2024年1月より華々しく始動した新しいNISA制度は、
(システム上)投資の理想郷となる素晴らしいものです。
かつて、
世界的ベストセラー作家であるロバート・キヨサキ氏は、
資産形成の最重要ポイントとして、税金を指摘しました。
その点、
国家が、運用益に対して(恒久的に)課税しないことを、
明言している同制度は黄金則を体現したものと言えます。
ただし、
敢えて『システム上は』という枕詞を付している理由は、
以前から指摘するジャパンリスクまでは回避不能だから。
それを正しく理解した上、あくまで選択肢の1つとして、
偏重することなく有効に利用されることをお勧めします。
また、
先日の記事中でも触れましたが、熱狂に沸く日本市場は、
週明け22日も変わらず絶好調をキープし続けています。
先週末、
米国市場・NYダウ平均株価の最高値更新も後押ししてか、
日経平均株価は、先週末終値より更に583円強も上昇。
この日は、
『3万6,546円95銭』でその取り引きを終えており、
2営業日連続して、バブル後の最高値を更新しています。
ちなみに、
終値として、3万6,000円の大台突破を記録するのは、
1990年2月以来、約34年ぶりとなる歴史的なこと。
もちろん、
急激な上昇に伴い、今後一時的な調整も入るでしょうが、
年内のバブル超え、4万円の大台突破も十分あり得ます。
否が応でも、投資(投機?)熱は加速していきますよね。
そんな中、とても興味深い書籍との出会いがありました。
題名は伏せますが、
20年来の金融のプロ(?)により執筆されたその本は、
パッシブではなく、アクティブ運用を徹底推奨するもの。
内容をかいつまんで説明すると、要点は次のとおりです。
・立場が異なることや、日々得られる情報量の違いから、
素人がプロを打ち負かすのは限りなくゼロということ。
しかし、
・素人は、プロの土俵に乗ることなくプレーするならば、
運用成績として、プロを凌駕できる可能性も出てくる。
具体的には、
・株式の発行時価総額100億円台までの中小企業株は、
プロはマークを外さざるを得ない為、放置されやすい。
つまり、
・中小企業をターゲットとした個別銘柄投資戦略でれば、
過小評価のバリュー株を発見する確率も格段に上がる。
ロジックとして成立しているので、興味を惹かれますね。
前述の通り、第一線で活躍してきた人物の言葉ですから、
経験自体が説得力となり、信憑性も高いと感じています。
ただし、
少し冷静に考えれば分かる通り、中小企業株が対象でも、
歪みを狙った『アクティブ投資家』は無数に存在します。
また、
『流動性』という観点でも、懸念は残ると実感していて、
自らの動きが市場に与えるインパクトも排除できません。
仮に、
1営業日の出来高が金額ベース『1億円』程度であれば、
当然ですが、500万円分の株式売却は5%に相当する。
必然、
いくら個人投資家の拠出額が機関投資家に劣ると言えど、
1銘柄に対する出資額も制限されるというのが現実です。
入念なリサーチ(業界・企業分析)をしたにも関わらず、
得られる対価は、それほど大きくないのかも知れません。
果たして、株式市場に『歪み』は今も存在しているのか。
これからも議論され続ける永遠のテーマと言えそうです。
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2023年1月より【セミリタイア生活】に入っており、
オープン形式の【資産形成セミナー】の開催は未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太