今日のテーマは、『2024年、私たちは再び強い日本円を取り戻すことが出来るのか』です。
先月(3月)末、
『要人発言スルーして円ショート戦略が進行』と題して、
金利差だけでは説明できない為替水準をご紹介しました。
それから半月が経過しますが、状況は改善していません。
2024年4月5日16:00現在、中値の数字として、
ドル円の為替レートは151円26−28銭前後で推移。
前日比として、
0.4円前後の円高傾向にはありますが、1990年以来、
34年ぶりの152円突破もまだまだ射程圏に捉えます。
仮に、
日本時間本日夜に予定する米・雇用統計が堅調であれば、
この節目(152円)突破する可能性は十分に秘めます。
果たして、『強い日本円』を取り戻すことが出来るのか。
一説によると、
日米の金利差や経済指標から導かれるドル円の理論値は、
130円台前半から140円台前半にあると言われます。
しかし、
冷静に考えてみると、株式市場とまったく同様のことで、
この『理論値』というものには大きな意味がありません。
何故なら、
様々な指標をもとに理想的な数字を算出できたとしても、
最終的には、市場で取引されている数字がすべてだから。
もしも、
金本位制度が成立するなら話は別ですが、そうでない今、
為替も需給曲線の交わるポイントで実効値が決定します。
相変わらず、
日本政府は、為替介入の準備があることを匂わせますが、
言葉と裏腹に弾切れであることは紹介してきた通りです。
情報統制をした上で、内部に対してハッタリかます所は、
約80年が経過した今尚、二次大戦当時と変わりません。
先月末もお伝えした通り、現状打破は自力では無理です。
もし仮に、
年内に『強い日本円』を取り戻すことがあるとするなら、
市場が想定してないレベルの『サプライズ』が必要です。
残念ながらそれも外的要因に依存することになりますが。
果たして、今後の為替動向はどのように展開していくか。
日本視点からは、完全に風任せの様相を呈してきました。
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2023年1月よりセミリタイア生活に入っているため、
今後の主催セミナー(オープン形式)の開催は未定です。
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