今日のテーマは、『過去の栄光に囚われることなく、現実を直視すること』です。
先日の公式ブログでは、
『予算案に健全な危機感を持っているか??』と題して、
日本の財政が抱え続ける、根本的課題をご紹介しました。
決して大袈裟ではなく、
将来的に、私たちは、自らが望む・望まざるに関わらず、
『日本』を出なくてはならない時が来るのかも知れない。
その主因は、
世界トップクラスに『少子高齢化』が進展する事により、
社会保障制度を支える現役世代の負担が、増大するから。
もちろん『メリット』がまったく無い訳ではありません。
しかし、
それを、優に上回る『デメリット』が存在しているなら、
自ら『最大利益』を追求するというシンプルな理屈です。
かつて、
世界で最も優れていると評された日本の社会保障制度は、
今、他の先進諸国同様、形骸化したものになりつつある。
このように、
私たちは自らが持つ概念を疑い、変化を受け入れる事で、
『思考回路』をアップ・デートしていく必要があります。
それは『経済大国』というイメージについても同じです。
かつて、世界第2位のGDP(国内総生産)を誇った日本。
それでも、
『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の栄光は半世紀前で、
1970年、80年代といった太古(?)まで遡ります。
以前の公式ブログでは、
約10年前、経済規模で追い抜かれた『中国』の背中が、
現在では、完全に見えなくなっている事を紹介しました。
そして、
『人口減少』の進展に比例する形で、2022年以降も、
日本は、どんどん『途上諸国』に追い抜かれていきます。
某推計によれば、
約半世紀後の2075年、日本のGDP(国内総生産)は、
世界12位まで転落し『先進国』から脱落するのだとか。
これは、ほぼ『既定路線』として描かれている未来です。
もちろん、
GDP(国内総生産)が全てではないことは理解しますが、
経済規模が縮小する事で、確実にプレゼンスは低くなる。
また、原因は決して『人口減少』だけで説明出来ません。
何故なら、
一人当たりGDPも、先進諸国中、平凡なものに落ち込み、
平均給与額は、お隣・韓国にさえ抜き去られている現状。
もしかすると、
現時点ですら、先進国から脱落しているかも知れません。
20代、30代が『資産形成』を考える時、日本国内で、
私たちが抱える『課題』を解決することは、正直厳しい。
『妄想』に囚われ、『現実』を直視できていないうちは、
ライフプランニングを考えることも不可能と理解下さい。
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2023年1月より、【セミリタイア期間】に入るため、
次回以降【資産形成セミナー】の開催は完全に未定です。
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井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太