【決断】を避けるトップの気質が、【日本】をますます後退させる。

今日のテーマは、『決断を避けるトップの気質が、日本をますます後退させる』です。

 

 

昨日の公式ブログでは、

 

 

『予想を外した為替介入は日本を救うのか?』と題して、

混沌とした世界情勢の中、日本の弾切れを指摘しました。

 

 

お伝えした通り、

 

 

小手先のテクニック(ドル円レートへの単独介入)では、

日本が抱える『本質的課題』は、何ひとつ解決しません。

 

 

真正面から向き合い、具体的解決策を講じることが必要。

 

 

9月第4週は、このシンプルな事実が鮮明になりました。

 

 

奇しくも、

 

 

FOMC(米連邦公開市場委員会)と金融政策決定会合が、

ほとんど同じタイミングで開催されることとなった今月。

 

 

両者の決定方針は、綺麗なまでに『正反対』となります。

 

 

前者(FOMC)は、

 

 

政策金利を、通常行われる利上げ幅(0.25%)の3倍、

『0.75%』アップさせることを市場の読み通りに敢行。

 

 

今年6月、

 

 

約27年ぶりとなる『0.75%利上げ』を実施してから、

実に、3会合連続した大幅利上げを実施したことになる。

 

 

これにより、

 

 

FF金利の誘導目標は『年3.00−3.25%』まで上昇し、

未だ『ゼロ金利』にへばり付く日本と大きく乖離します。

 

 

もちろん、

 

 

この強行姿勢には『弊害』も存在しており、失業率の他、

PCE(個人消費支出)物価指数は、当初予測よりも上昇。

 

 

それでも、

 

 

総合的に判断して『強いドル』を維持するための決定に、

バイデン政権・FRB共通した『強い意志』が感じ取れる。

 

 

凡ゆる物事に共通して、

 

 

『メリット』と『デメリット』は、併せて存在しており、

どちらか一方に支配される事象など世の中にありません。

 

 

翻って、日本の金融政策決定会合が下した結論とは??

 

 

大方想像はつきましたが、『金融緩和』の継続決定です。

 

 

要するに、今回も『現状維持』を選択したという事です。

 

 

確かに、

 

 

物価上昇していると言えど、前年同月比+10%に迫る、

欧米諸国のレベルと、日本のそれとは駆け離れています。

 

 

それでも、

 

 

海外諸国と足並みを揃えないことで発生した『円安』は、

別事象として、国民生活を脅かしていることは現実です。

 

 

何事も、

 

 

『新しい決断:これまでとは異なる動き』を選択すると、

『利点』だけでなく、新たな『課題』も浮き彫りになる。

 

 

反対に、動くことを避けるなら、何も変わらず済みます。

 

 

日本銀行・黒田総裁の任期終了は、2023年4月8日。

 

 

恐らくこの期間、海外諸国の動向如何に関わることなく、

『現状維持(金融緩和の維持・継続)』が採択されます。

 

 

日本は、これから『半年間』を捨てると想像しています。

 

 

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井上耕太事務所

代表 井上耕太

ABOUTこの記事をかいた人

井上 耕太

・独立系FP事務所【井上耕太事務所】代表。
・1984年4月21日生まれ。岡山県津山市出身。
・2008年 国立大学法人【神戸大学】卒業。

【保有資格】
・CFP®(国際ライセンス:認可番号 J-90244311)
・1級ファイナンシャルプランニング技能士(国家資格:認可番号 第F11421005598号)

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・個人面談【人生を変えるお金のセッション】受講者は400組を超えており(*2022年4月時点)、活動拠点・大阪のみならず、全国から面談依頼が舞い込む。

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