今日のテーマは、『保険営業マンからアプローチされた時、あなたが取るべき適切な対応』です。
大前提として、
日本国内で販売されている保険商品はゴミクズに等しく、
海外基準とかけ離れた『ガラパゴス化』された商品です。
事実、
日本国内の保険証券を海外在住の人たちに見せたとして、
加入する経済的合理性を見つけられずに終わるでしょう。
それは当然で、
自ら支払う対価(保険料・運用期間 etc.)と比較した時、
直接的な要因(解約返戻金)も含めリターンがないから。
典型的なのは、
某官営保険会社が提供する『学資対策』のための保険で、
対保険料100%未満の返戻率はブラックジョークです。
もはや、加入者が経済的なマゾであるとしか思えません。
長くなるので打ち切りますが、国内で販売される保険は、
冒頭で述べた通り、加入する価値が皆目見当たりません。
必然、
それを提供している保険会社にも『善意』など存在せず、
犠牲者を減らすため定期的に業界の裏を暴いていきます。
それでは、前置きはこの辺りでやめて本題へと入ります。
結論から言うと、
保険営業マンからアプローチを受けた時、適切な対応は、
先方に『取り敢えず5年後に来て下さい』と伝えること。
何故なら、
出入りの激しい業界故、その営業マンが本当に5年後も、
保険営業マンとして生存できている可能性は僅かだから。
そもそも、
顧客サイドから見ても、保険に加入してわずか数ヶ月で、
担当営業マンが消えることほど迷惑なこともありません。
具体的な数字を示すと、
日本国内の保険営業マンの総数は、約30万人と言われ、
所属企業により差はあるものの、原則彼らは個人事業主。
その内、
9割を占めるのが『生保レディ』と呼ばれる女性たちで、
これは、二次大戦後に未亡人の働き口を斡旋した名残り。
話を戻すと、
彼女ら(彼ら)は、社会保障付きの個人事業主である為、
営業活動に係る経費はもちろん、その他備品に至るまで、
自らの財布から『経費』として捻出する必要があります。
入社当初こそ、
最低限度の『固定給』により生活が守られているものの、
時間の経過とともに、この部分は段階的に減らされます。
それ故、
一定期間経過後の(自らの)収入は『作る』必要があり、
これも他業界の『会社員』とは似て非なるポイントです。
だからこそ、
彼女ら(彼ら)は、伝家の宝刀のGNP(*)を駆使して、
時には違法行為も辞さない覚悟で営業を仕掛けるのです。
*GNP:義理、人情、プレゼントの頭文字を取ったもの。
実際、
保険業界では、近年定期イベントとして報道されている、
『架空契約』『自爆行為』が散見されるのもこの為です。
因みに、
こちらも定期行事化している保険営業マンの横領事件は、
恐らく、これら(架空・自爆)の補填目的と見ています。
しかし、
法を犯しながら突き進む営業活動も日の目を見る事なく、
年間約4万人の営業マンがターンオーバーで入れ替わる。
これが、
20世紀中頃から何十年間と変わらず続くわけですから、
他業界と比較しても完全に『異質』と言わざるを得ない。
ただし、
結果的に、5年間続けられる人間は極めて少数である為、
ムダな労力を割くことなく、矛先を躱すことが出来ます。
当然ですが、
『5年後に来てください』は明らかな断り文句であって、
保険営業マンが再来しても、決して契約してはいけない。
むしろ、
本当に5年間生存していたら、その営業マンはやり手で、
顧客からの手数料を稼ぐプロフェッショナルということ。
間違っても、あなたの『資産形成』に全く役立ちません。
最後に、
少しだけ匂わせると(笑)海外基準を知る者からすれば、
国内販売される保険はゴミ過ぎて契約する気になれない。
残念ながら、本日取り上げてきた『保険営業マン』達は、
そのことも知らず、これからも活動し続けるでしょうが。
——————————————————————–
2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
*ビジネスに関するお問い合せは、直接ご連絡ください。
*井上耕太事務所(代表)michiamokota0421@gmail.com
——————————————————————–
井上耕太事務所(独立系FP事務所)
代表 井上耕太