今日のテーマは、『暗礁に乗り上げた共同富裕幻想から、私たちが学ぶべきこと』です。
中国が推し進める『共同富裕』が暗礁に乗り上げます。
最近話題の『中国恒大』発、不動産リスクが起点です。
元々、
『共産主義的思想』も根強く残っている同国ですから、
その概念は、受け入れ易いものだったかも知れません。
ただし、
その言葉の『真意』は、私たちの想像とは少し異なり、
相対している『資本主義的思想』も含まれたものです。
日本でも、
株式会社は、ステークホルダーズ貢献が第一義ですが、
中国のそれは、より『内部』に重きを向けられたもの。
つまり、
前述『共同富裕』という言葉が示す真意とは、企業と、
従業員(その他関係者)が、共同富裕を実現するもの。
謂わば、『運命共同体』的ニュアンスを含んでいます。
今回、
中国で問題視される、暗礁に乗上げた共同富裕幻想は、
巷で話題になる『中国恒大』を巡る潜在的リスクです。
元々、
同社では、上級管理職に、自社の『理財商品』を販売し、
半ば『踏み絵』的に購入を迫る慣習が存在していました。
ただし、
事業の好調期は、債権者(投資家)も利益享受しており、
『年率30%』前後のリターンを得る時期もあったとか。
しかし、
本業の業績に陰りが見えると、理財商品の購入対象者は、
中間管理職、一般従業員と、順次、下へ下へ拡大します。
更に、
前述の通り、一時期『年率30%』前後だった利回りは、
直近の数字では『年率5〜10%』まで大幅下落を記録。
それでも、
『債務履行』されたら、日本の投資環境より良いですが、
今では、償還可能性すら、非常に怪しい状況に陥ります。
いや、
正確には、むしろ『償還されない』可能性の方が高まり、
中国国内では、街頭での抗議活動も活発化しているとか。
正に、
『中国恒大』の中枢に位置する人は『四面楚歌』状態で、
顧客、従業員、供給業者と、全方位から攻撃を受けます。
また、
一時代を築いた、大帝国に勤務する『従業員』の方々は、
彼らの『収入』と共に、『保有資産』すら失う危機です。
『共同富裕』幻想が弾けて、『共同貧困』へと突き進む。
他人事(ひとごと)なので、淡々と書き進めていますが、
もしも、『当事者』であれば、泣きっ面に蜂状態ですね。
投資の世界には、次のような『有名な格言』があります。
『保有する全てのタマゴを、1つの籠に盛るべからず。』
確かに、
1つの籠に全てを盛れば、持ち運びには便利でしょうが、
何かに躓き、転んだ際には『すべて』を失うことになる。
その戦略は、
万事が好転している際には『ベスト戦略』となりますが、
1つの『想定外』の到来により、完全に破綻してしまう。
もしも、これ(人生)が『ゲーム』であれば良いですが、
そうではないので、『博打』を打つわけにはいきません。
同様の事は、過去、日本でも『山一証券』でありました。
『投資の世界』のみ通用する真理ではなく、凡ゆる世界、
『リスク』を一極集中させる戦略とは、非常に危険です。
何故なら、
それは『最大利益を得たい!』という敗者の戦略であり、
そのような都合の良い状況など、起こり得ないからです。
確率論的に、『宝くじ当選』と同等ではないでしょうか。
勝者の戦略は『負けない』ことを主眼にしたリスク分散。
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