今日のテーマは、『6カ国が新規加盟するBRICSは、日本にどのような影響を与えるか??』です。
先週24日、
南アフリカ共和国で首脳会議を開催していたBRICSから、
新たに6カ国が加盟することが世界にアナウンスされた。
2024年1月、
サウジアラビア、イラン、エチオピア、エジプト、UAE、
そして、アルゼンチンが新メンバーとして正式加入する。
今後は、
新興国・途上国の声を代表して発信していく立場として、
その存在感は、より一層高まっていくことが予想される。
少しだけ情報整理すると、
『BRICs』は、20世紀終盤に著しい経済発展を遂げた、
ブラジル、ロシア、インド、中国4カ国を総称したもの。
2009年から、
加盟国間で首脳会議が開催されており、2010年には、
南アフリカが新たに加わり、大文字のBRICSとなった。
*4カ国で構成されていた時代は、複数形を表す『s』。
独特なのは、
経済的な括りはあるものの『同盟』や『連合』ではなく、
非干渉・平等・相互利益を基本の方針として運営される。
今回は、
6カ国が新加盟するが、申請総数20ヵ国を超えており、
将来的な加盟に関心を示す国は、40カ国を超えている。
新興国・途上国からの視点で魅力的に映るということだ。
2024年1月加入の新メンバーの個性も際立っている。
産油国のサウジアラビア・UAEは、潤沢な資金力があり、
様々な開発融資を加盟国間で完結できる可能性を秘める。
総人口として、
1億人突破するエジプト・エチオピアは『地域大国』で、
域内の経済規模を拡大する意味では、大きな役割を担う。
このまま、
順調にグローバルサウスを取り込んでいく事が出来れば、
将来的に、欧米にも対抗でき得る一大経済圏が完成する。
これまで、
政治的観点では、米国の属国のようなポジションながら、
経済的観点では、強く中国と結び付いてきた我らが日本。
もしも、
どこか身の振り方を間違えたり、躊躇して立ち止まると、
全ての経済圏から孤立し、一気に取り残される可能性も。
拡大し続けるBRICSの存在は、今後、日本の脅威になる。
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2023年1月より【セミリタイア期間】に入っており、
今後の【資産形成セミナー】の開催は、完全に未定です。
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代表 井上耕太