今日のテーマは、『アーリーアダプター：早期導入者の要素は、資産形成する上で必要か？？』です。
１つの事実として、
世の中には、『アーリー・アダプター：早期導入者』と、
対極に位置する『そうではない人物』が存在しています。
言葉を変えるなら、腰が軽い・重いと表現が出来ますね。
新たな動きが出てきた際、我先にそれに飛びつく人間と、
一歩引いて俯瞰した視点から、その動向を見守る人間と。
この辺り、
両方のタイプで、メリット・デメリットは共存しており、
絶対的な尺度として、善悪は存在していないと考えます。
前者は、
『リスク』を恐れない冒険家で、万事上手くいった際は、
先駆者といて、莫大なリターンを得る可能性があります。
対して、
後者はそれ（爆発的リターン）を得る機会がない代わり、
致命傷（保有資産の大きな毀損）を負う事もありません。
私自身を客観評価すると、完全なる『後者』と言えます。
世の中に、新たな動きが出てきた際、情報は得ながらも、
フットワーク軽く、簡単に飛びつくような事はしません。
それを象徴するように、新型iPhoneの取得願望も皆無で、
人混みを嫌うため、流行スポットにも積極的に行かない。
暗号資産（仮想通貨）購入・保有した経験もありません。
その結果、
これまで、『致命傷』を負うという経験をすることなく、
堅実に『資産形成』を実行できていると実感しています。
先週のこと、
業界最大手の暗号資産交換会社・FTXトレーディングが、
突如として、経営破綻するというイベントがありました。
顧客からの預かり資産は『約１６０億米ドル』にのぼり、
この数字は、日本円換算すると『２兆円超』という巨額。
必然、
負債総額も『数兆円規模』になることが予測されており、
暗号資産（仮想通貨）業界では過去最大の経営破綻です。
本業の通貨交換業自体は、健全なビジネス・モデルです。
しかし、
未だ、破綻原因の全容は見えないものの、関連会社への、
不適切な資産移転と、粉飾決算の疑惑も持ち上がります。
直近、
業界全体の取引量の『約１割』を担っていた企業だけに、
暗号資産業界全体として、連鎖倒産の可能性も十分ある。
一連の動きを受けて、
暗号資産市場全体の時価総額は、２日間で２０％下落し、
２０００億米ドル（約３０兆円）が刹那的に蒸発します。
更に、
昨年１１月時点の過去最高値（３兆ドル超）と比べると、
その市場規模は『４分の１』まで縮小してしまいました。
直近、
伝統的資産（株式、債券、商品等）も低迷していますが、
その割合は、暗号資産よりもライトな『２割程度』です。
一時的には『痛手』ですが、『致命傷』にはなりません。
アーリーアダプター（早期導入者）の要素は必要か？？
私見では、決して、その要素は必要ないと感じています。
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井上耕太事務所
代表 井上耕太
