今日のテーマは、『東洋のガラパゴス日本は、このまま世界から取り残されるのか??』です。
数ヶ月前にも、同様のタイトルを採用したと記憶します。
ただし、その時から内容はアップ・デートされています。
直近、
一旦の『底』を打ったかのように見える世界経済ですが、
もう一段下降する可能性を秘めながらリスクを孕みます。
1つの理由は、
覇権国・米国が、主導して押し進めている『利上げ』で、
欧州も追随した為、世界的トレンドになりつつあること。
現時点、
FRB(米連邦準備理事会)は、FOMCの会合開催ごとに、
政策金利を『0.50%』ずつ引上げる方針を示唆します。
そして、その流れは、9月頃まで継続する可能性がある。
これは、
公式ブログで繰り返しご紹介してきた通り、眼前の悪役、
海外諸国で進む『インフレーション』を早期解決する為。
しかし、
果たして、今回のそれが『利上げ』により解決するかは、
現時点、『未知数』であるということが皮肉な事ですが。
また、
前述FRBは並行してQT(量的引締め)にも動いており、
直近の節目として挙げた『9月』以降に、本格化します。
コロナ禍、
世界各国は、一斉に『異次元金融緩和』を推し進めた為、
過去最大規模、世界市場に『投資マネー』が溢れました。
それが、一転、急速に収縮する危機に見舞われています。
具体的には、
FRBが保有する米国債やMBS(不動産担保証券)の額を、
償還時、再投資する事なく『自然減』として減らすもの。
そもそも、
一般に、景気が良いという状況は、世の中を巡っている、
『お金』の循環量が多くて、速度が早い状態を指します。
この観点で言えば、
『金融緩和』『低金利』は、両者とも押上げ要因であり、
それ故、直近数年間継続する『上昇相場』がありました。
しかし、
『利上げ』と『量的引締め』が同時進行しようとする今、
必然、世界経済はロジック的に厳しい時を迎えています。
そして、
幸か不幸か、海外諸国が足並み揃えて進んでいる流れに、
日本は追随していない、と言うか、追随出来ていません。
何故なら、
諸般の事情により『金利の上昇(急騰)』を抑制すべく、
日本銀行が、全力での『指値オペ』を実行中であるから。
目下、
10年もの国債利回りは『0.25%』に抑えられており、
市場での需給バランスによる調整機能は一切働きません。
また、
期限を定めない『金融緩和』の継続方針も示されており、
悉く、海外諸国とは、逆方向、逆方向へと走り続けます。
文字通り、
『ガラパゴス』が如く、世界経済とは切り離される形で、
今後も『独自進化』を遂げていくことを選択しています。
待ち受けるのは、一人勝ちか、はたまた一人負けなのか。
少しずつ、しかし着実に積み重なる世界との『歪み』が、
将来のどこかで、大きく弾けないことを願うばかりです。
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